タイナカジュンペイさんの写真集『Undine – ウンディーネ』が発売された。
ウンディーネとはドイツ語で「水を司る精霊」を指す。本来魂を持たないが、人間と交情したときだけ心を宿すという。
透き通った水はその存在を明らかにせず、光に照らされたとき、微細な波紋とさまざまな色彩が未知なる世界を繰り広げる。そして時折、水をドレスのように纏った女性が姿を現す。白、青、紅などの色をモチーフに作者はイメージを探求した。そこにどんな物語があるのかは、見る人それぞれが持つハコを開けるまで不明だ。
タイナカジュンペイ写真集『Undine – ウンディーネ』
A4判変型・32ページ
本体 2,000円(税別)
2020年7月21日発売
アトリエサード
〈文〉市井康延