EIZOは、ウルトラワイド曲面モニター「FlexScan EV3895」を2020年10月16日に発売する。価格はオープンで、EIZOダイレクト直販価格は209,000円 (税込)。ブラックモデルとホワイトモデルの2色をラインナップする。
■37.5型ウルトラワイド大画面
「FlexScan EV3895」は、オフィスワーク向けに開発されたEIZO初のウルトラワイド曲面モニター。FlexScanシリーズ最大の37.5型横長大画面に、フルHDの約3倍に相当する高解像度UWQHD+ (3840×1600) で膨大な情報を表示する。
アスペクト比24：10のワイド画面となっており、操作中のアプリケーションと比較用データを並べるなど、ウィンドウを重ねることなく自由な配置が可能だ。複数モニターを使用するときのようなモニター間のベゼルがないため、ウィンドウを見比べる際の視線移動がスムーズで、一覧性に優れている。
■両端まで見やすい湾曲画面
中心から緩やかな弧を描いて湾曲しており、大画面ながら両端まで見やすく、没入感があり、作業に集中しやすいものとなっている。平面の大型モニターは、画面の左右端になるほど目と画面の距離が離れ、視認性が損なわれるが、曲面モニターにすることで、その問題点を克服した。
■ドッキングステーションとしても利用可能
USB Type-Cケーブルによるノートパソコンとのシンプルな接続が可能となっており、画面表示、音声再生、パソコンへの給電、周辺USB機器の接続や有線LANへの接続などを同時に実現することができる。給電能力は最大85Wで、USBハブは合計4端子を搭載する。
■複数PCの入力情報を1画面に集約
PbyP (Picture-by-Picture) 機能により最大3台のパソコンからの入力情報を1画面に集約して表示することができる。使用アプリケーションによってパソコンを使い分けたり、表示を切り替える手間がなく、効率的な表示環境を実現する。メイン画面として大きく表示するウィンドウをスイッチ操作で簡単に切替えられる「Main Window Swap」機能も搭載した。
■機能的なデザイン
画面の枠を感じさせないスリムな3辺フレームレスデザインを採用しており、端子や接続ケーブルをまとめる専用カバーが付属する。大画面ながら圧迫感がなく、さまざまなシーンに調和する機能的なデザインを採用している。
■その他の特長
ブルーライト約80％カット、ちらつきの完全カットなど、疲れ目対策の機能を搭載。画面の明るさの自動調整機能により、消費電力の削減と目の負担軽減を同時に実現する。また、出荷前に厳しい管理工程による1台ごとの色調整を実施している。半年間の無輝点保証、長期5年間保証となっている。
EIZO FlexScan EV3895 主な仕様
カラー ブラック、ホワイト
サイズ 95.3cm (37.5) 型
推奨解像度 3840×1600 (アスペクト比 24:10)
表示領域 879.7×366.5 mm
輝度 (標準値) 300cd/m2
コントラスト比 (標準値) 1000:1
色域 (標準値) sRGBカバー率100％、DCI-P3カバー率94％
入力端子 USB Type-C (DisplayPort Alt Mode、HDCP 1.3)、DisplayPort (HDCP 1.3)、HDMI (HDCP 2.2/1.4) ×2
出力端子 ヘッドホン端子 (ステレオミニジャック)
USBアップストリーム USB 3.1 Gen 1 Type-B ×2、USB 3.1 Gen 1 Type-C (DisplayPort Alt Mode、Power Delivery 最大85W給電)
USBダウンストリーム USB 3.1 Gen 1 Type-A ×4
サイズ (幅×高さ×奥行き) 893.9×411〜603.7×240mm (横表示)
質量 約13.2kg
付属品 映像信号ケーブル (USB Type-C 2ｍ、DisplayPort 2ｍ、HDMI 2ｍ)、2芯アダプタ付電源コード 2ｍ、USB Type-A – USB Type-B ケーブル 2ｍ ×2、コネクタカバー、VESAマウント取付用ねじ (M4×12 mm) ×4, ほか
〈文〉柴田 誠