いつの時代でも「必要は発明の母」。写真家の久門易さんはこのほど、足でシャッターが切れるオリジナル商品「ペダルレリーズ」を発売した。
「ネットショップ用の撮影で、両手を使う作業中の写真を撮ることが多くなった」と久門さん。セルフタイマーで撮れるが、数が多いと時間と手間がかかる。そこで半年前、一念発起し開発に着手した。
目標に掲げたのは、耐久性と操作性を兼ね備えた売れる商品だ。自作品や類似商品がないわけではないが、半押しができる一眼レフカメラ用のものはない。「つま先で半押し、全押しの感覚が確実につかめます」
半押しは約900gで、さらに約1600g踏み込むとシャッターが切れる。足を使った撮影はこれまでにない自由度で、新感覚だ。
使用法は、ペダルレリーズをカメラのリモートシャッタープラグにつなぐだけ。キヤノン、ニコン、ソニー製の各種機種で使用できる。「リモートスイッチのコネクタがカメラによって異なり、できるだけ多くの機種に対応するのに苦労しました」
「新しい生活」でネット販売に取り組む人が増え、このニーズは増えているはず。「セルフポートレート撮影にも最適。あなたのレアな要求に応えます」と久門さんは推す。久門さんのWEBサイト「写真道場」にて販売中。
ペダルレリーズ 主な仕様
カラ 緑ハンマートーン
定格 6A-250V AC
材質 アルミダイカス
本体サイズ 約115×66×38mm
本体重量 約300g
付属品 延長ケーブル 2m
〈文〉市井康延