ニコンイメージングジャパンは、「NIKKOR Z レンズラインナップ Ver.3.0」を2020年10月14日に公開した。2022年までの発売予定を示したレンズロードマップで、発売中のNIKKOR Zレンズ18本 (テレコンバーターを含む) に加えて、新たに11本の登場が予定されている。
なおラインナップの内容は、予告なく変更される場合があるものとなっている。
単焦点レンズ
優れた描写力を実現するS-Lineとして、85mm、400mm、600mmの単焦点レンズ3本が予定されている。
■85mm
85mmは、大口径F1.8シリーズの「NIKKOR Z 85mm f/1.8 S」(2019年9月5日発売) があるが、50mmのラインナップ (F1.2とF1.8)、S-Lineというポジションからすれば、さらなる大口径レンズの登場が期待される。
■400mmと600mm
また400mm、600mmは、これまでのZマウントレンズにはなかった焦点距離だ。スポーツや野鳥、飛行機などの幅広い撮影ジャンルで登場を待ち望んでいた人も多いに違いない。望遠レンズの充実は、ズームレンズでも図られており、さらなるシステムの拡充に取り組み始めたと言えるだろう。
薄型単焦点レンズ
薄型単焦点レンズは、シンプルな光学系を採用し、高画質よりも使い勝手の良さを優先した、いわゆるパンケーキレンズの登場と言えるだろう。スナップ撮影に向いた28mmと40mmの2本が予定されている。もしかしたら、「Z 50」よりもコンパクトなミラーレスカメラが一緒に登場するのかもしれない。
マイクロレンズ
マイクロレンズでは、50mmと105mmの2本が予定されている。105mmマイクロレンズは、S-Lineのレンズとなっている。Fマウントレンズでは40mm、60mm、105mmの3本がラインナップされており、いずれもF2.8のレンズだった。Zマウントレンズでは大口径化が図られるのか、注目したいところだ。
ズームレンズ
ズームレンズでは、24-105mmと100-400mmのS-Lineズームレンズ2本と、200-600mmの超望遠ズーム、DXフォーマットの18-140mmの計4本が予定されている。
■24-105mmと100-400mm
24-105mmは広角24mmスタートの5本目となるレンズだけに、どういう差別化が図られるのかが気になるところだ。また、24-105mmと100-400mmのS-Lineズームレンズ2本だけで、24〜400mmの広い焦点域をカバーできるという点も注目される。どんなレンズになるのだろう。
■200-600mm
200-600mmは、望遠撮影に特化したズームレンズ。Fマウントレンズには「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」といった望遠ズームが存在する。さらに焦点距離を拡大し、ミラーレスに最適化したレンズとして登場することになる。
■18-140mm
18-140mmは、APS-Cサイズのセンサーを採用したDXフォーマットのズームレンズということで、コンパクトなレンズとなるだろう。レンズの登場に合わせて、「Z 50」以外のDXフォーマットカメラの登場にも期待したいところだ。
〈文〉柴田 誠