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驚異の開放F0.8! 比類なき明るさを手に入れた超大口径レンズ「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」

コシナは、マイクロフォーサーズ専用に設計されたフォクトレンダーのマニュアルフォーカスレンズ「SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical」を2020年12月10日に発売する。開放絞りF0.95のNOKTON F0.95シリーズを超える、開放絞りF0.8の超大口径レンズだ。希望小売価格は225,000円 (税別)。専用レンズフードが付属する。

SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical

■超大口径F0.8

「SUPER NOKTON (スーパーノクトン) 29mm F0.8 Aspherical」は、マイクロフォーサーズマウントの超大口径レンズ。35mm判換算で58mmに相当する画角を持つ標準レンズで、現在発売されている写真用交換レンズとして最も明るいF0.8を実現する。

対角線42.75°の画角は、往年の大口径標準レンズと同等の画角であり、F0.8の超大口径による大きなボケを生かした撮影を楽むことができる。また、極端に光量の少ない条件下でもその場の「あるがままの光」だけで撮影することが可能。絞り開放時の浅いピントと美しいボケを生かした撮影もできる。

■マイクロフォーサーズセンサーに最適化

マイクロフォーサーズ規格に準拠した専用設計となっている。撮像素子のイメージサイズをカバーし、マイクロフォーサーズのセンサーに最適化することで、高画質を実現する。

■光学設計

光学系に独自開発のGA (研削非球面) レンズを採用し、ガラスモールド非球面では製作することのできない高融点の硝材を用いることで設計の自由度を向上させ、F0.8という超大口径でありながら絞り開放から高画質を実現。さらに、取り回しのしやすいコンパクトなサイズ感と重量 (全長88.9mm・703g) となっている。レンズ構成は7群11枚で、撮影距離に応じて特定のレンズ群を最適な位置に移動させるフローティング機構を採用する。

■ボケと解像感を両立

絞り開放では、素直でなだらかなボケが、ピントを合わせたモチーフを際立たせて立体感を生み出し、絞り込めば非常にシャープな描写となる、1本のレンズで多彩な写真表現が可能だ。絞り羽根は12枚で、点光源のアウトフォーカス部分などを整った形で描写する。

■操作性

高い精度で加工・調整された総金属製ヘリコイドユニットと適度なトルクを生み出す高品質グリースを採用。滑らかな操作感覚のフォーカシングを実現し、微妙なピント調整を可能にした。マニュアルフォーカス専用設計でしか実現しない、グリスアップされたシルキーな操作感覚も特長のひとつとなっている。

■絞りクリック切り替え機構

新設計の絞り切り替え機構により、クリック音を発生させずに絞りリングを無段階で操作することができる。動画収録時に絞りリングの操作音を拾ってしまう心配がなく、絞りリングの微調整によるシビアな深度コントロールも可能にした。

■金属フードが付属

遮光効果に優れた専用の金属製レンズフードを標準装備する。

SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical

Voigtlander SUPER NOKTON 29mm F0.8 Aspherical 主な仕様

マウント マイクロフォーサーズ
焦点距離 29mm (35mm判換算 58mm相当)
レンズ構成 7群11枚
画角 42.75°
絞り羽根枚数 12枚
開放絞り F0.8
最小絞り F16
最短撮影距離 0.37m
最大撮影倍率 1:10 (35mm判換算 1:5)
フィルター径 φ62mm
サイズ (最大径×全長) φ72.3×88.9mm
重量 703g
付属品 レンズフード

 

 

〈文〉柴田 誠