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お笑いライブ配信をコンパクトに実現したパナソニックの撮影システム【Inter BEE 2020】

メディア総合イベント「Inter BEE 2020 ONLINE」が2020年11月18日に開幕した。初のオンライン開催となる音と映像と通信のプロフェッショナル向け展示会だ。オンライン会場から、注目のアイテムやユニークな製品をピックアップして紹介する。

なお、2021年2月26日までの会期中は、会員登録をすれば一部のオンラインセミナーを除いて誰でも閲覧・視聴することができる。

【パナソニック】コンパクトな撮影システムでハイクオリティなライブ配信撮影を実現

パナソニックのオンラインブースでは、スポーツやライブといったイベントへの取り組みと、それを実現するための最新の業務用映像機材や技術を見ることができる。なかでもちょっと興味深いのが、東京03単独公演『ヤな塩梅』ライブ配信用撮影システム事例だ。

Inter BEE 2020【パナソニック】お笑いライブ配信事例

 

『ヤな塩梅』は、お笑いトリオの東京03が2004年から行っている単独公演。2020年は9月3日から4日間にわたり行われたが、来場者数を限定して開催したため、来場できなかった全国のファンに向けてリアルタイムでライブ配信、アーカイブによる見逃し配信を実施することになったもの。撮影をパナソニックが担当している。

Inter BEE 2020【パナソニック】お笑いライブ配信事例

 

本来なら大規模なシステムを構築しなければならない状況だが、徹底的にIPを活用したコンパクトな撮影システムを構築。コンパクトな4Kハンドヘルド・カムコーダー4台と、リモート操作ができる4Kインテグレーテッドカメラ2台を駆使して、シンプルながら本格的なライブ配信を成功に導いている。

Inter BEE 2020【パナソニック】お笑いライブ配信事例

 

今回のシステムはむろん業務用だが、やがてはVlogなどでもこうした複数のカメラでシステムを組んだ撮影が簡単に撮影できるようになるかもしれない、そんな期待を抱かせてくれる事例となっている。

 

Inter BEE 2020【パナソニック】お笑いライブ配信事例
撮影に使用されたメモリーカード・カムコーダー「AG-CX350」は、4K/UHD 解像度、10ビットの深度、HDR対応の高画質収録に応える1.0型ハイエンド・ハンドヘルド。従来のハンドヘルド・カムコーダーの取材・収録用途を超えて、ライブカメラとしての運用にも対応できる。

 

Inter BEE 2020【パナソニック】お笑いライブ配信事例
4Kインテグレーテッドカメラ「AW-UE150W」は、1.0型の大判MOSセンサーによる4K/60pの高画質映像、光学20倍ズーム、光学式手ブレ補正などを搭載。パン、チルトやズームを外部からコントロールできるリモートカメラが映像の幅を広げてくれる。

 

※画像はすべて公式プロモーション動画より。

 

 

〈文〉稲葉利二