機材レポート

アートな写真がレシートみたいに出てくる! 感熱紙を使ったデジタルインスタントカメラ「KC-TY01」で遊んでみた

印刷ペーパーになんと感熱紙を採用したインスタントカメラが登場。カラフルな外観が楽しい「モノクロカメラ KC-TY01」を肩から提げ、街を散歩した。

モノクロカメラ KC-TY01

 

撮ったその場でモノクロプリント! 感熱紙タイプのデジタルインスタントカメラ

ケンコーからユニークなインスタントカメラが登場した。なんとペーパーに感熱紙を使っているのだ。本体はクラシカルでカメラらしい形だが、トイカメラの雰囲気たっぷり。4色のボディカラーが選べ、カラフルなネックストラップが付属しているのも楽しい。

一般的なインスタントカメラと異なるのは、撮像素子を持ったデジタルカメラということ。1/6.5型CMOSを搭載し、有効画素数は約31万画素。レンズは44mm相当F2.8だ。

レシート感覚が新鮮

電源をオンにしてシャッターボタンを押すと「バシャ」という大きな電子音がしてシャッターが切れる。そして数秒後にはロール紙に印刷された写真が出てきて完成。カッター部分に紙を押し当てて切る感覚は、まるでレシートだ。微妙な階調再現は厳しいが、独特な仕上がりが面白い。日常はもちろん、パーティーなどみんなが集まる場所で楽しみたい個性派カメラだ。

■レンズ部分を開けてロール紙を装填

ペーパーは本体前側のレンズ部分を開けて装填する。カメラにロール紙を入れるのは不思議な感覚。まるでレジのレシートのようだ。

モノクロカメラ KC-TY01

■撮影したら出てきた用紙をカットするだけ

シャッターを切ると、自動で印刷された紙が出てくる。そしてギザギザになったカッターの刃に紙を押し当てて、カットすれば完成だ。

モノクロカメラ KC-TY01

 

見慣れた感熱紙が個性的なアート作品になる

建物の壁の階調は飛んでしまったが、路面はよく出ている。明るい色より暗い色のほうが階調豊かになるようだ。通常の写真とはまったく異なる仕上がりが、かえって新鮮に感じる。

モノクロカメラ KC-TY01 作例

 

遊び心に溢れたフレームで写真を演出

カメラの背面モニター表示のようなフレームを選択。まるで画面をキャプチャーしたようで楽しい。感熱紙を使うアイデアだけでなく、フレームも遊び心に溢れているのが魅力だ。

モノクロカメラ KC-TY01 作例

■撮影の楽しさが増すフレームを装備

写真にはフレームが付けられる。種類は8つ。背面のダイヤルを回して選択する。フレーム入りにするとダイヤル横のランプが点灯する。

モノクロカメラ KC-TY01

 

楽しく遊べるカラー&シール用紙を用意

別売のペーパーはホワイトのほか、ブルー、イエロー、ピンクがセットになったカラーペーパーも用意。どちらも裏面がシールになったタイプもある。

モノクロカメラ KC-TY01 ペーパー
[参考価格] ホワイトペーパー3個セット 1,650円、ホワイトシール3個セット 1,980円、カラーペーパー3色セット 1,650円、カラーシール3色セット 1,980円

 

kenko モノクロカメラ KC-TY01 主な仕様

モノクロカメラ KC-TY01

発売日 2020年9月18日
参考価格 9,880円 (税込)

カラー ブラック、ブラウン、スカイブルー、コーラルピンク
有効画素数 約31万画素 (640×480)
撮像素子 1/6.5型 CMOSセンサー
レンズ 焦点距離 44mm (35mm判換算)、開放F値 F2.8、最短撮影距離 約0.3m
ISO感度 ISO 100
シャッター速度 1/100秒
サイズ (幅×高さ×奥行き) 約137×90×51mm
質量 約226g (本体のみ)
付属品 USBケーブル、ネックストラップ、ペーパーロール ほか

 

 

〈写真・解説〉藤井智弘