“写真の町”として知られる北海道・東川町。町が運営する東川町文化ギャラリーがリニューアルし、2021年3月30日にグランドオープンを迎える。それに先駆けて2月1日からプレオープンし、4つの写真展を開く。
ギャラリーは“写真の町”の宣言から4年後の1989年に開館した。今回、展示室を全面改装し、オフィスを中心に4つの空間に分けた。総面積は532m2だ。撮影、トークイベント、展示など多目的に使えるスタジオと、メイドイン東川の家具を設えたラウンジを新設している。
■プレオープンの2月1日から松本幸四郎写真展
2021年2月1日〜26日には松本幸四郎写真展「Kesho」、3月3日〜20日は井上浩輝写真展「北の大地のマージナルなふたり」、東川FOCUS on gourmet写真展、三千櫻酒造写真展を開く。
「Kesho」は歌舞伎の隈取りや化粧に現代のセンスを取り入れ、新たな歌舞伎メイクを試みる。松本幸四郎さんをモデルに、吉田多麻希さんが撮影、鷲巣裕香さんがメイクを担当した。井上浩輝さんの写真展は人の近くで生きるキタキツネの姿を撮影したものだ。
■グランドオープンの3月30日から第36回東川賞受賞作家作品展
グランドオープンの2021年3月30日からは、第36回東川賞受賞作家作品展が開幕。国内作家賞の長島有里枝さん、新人作家賞の上原沙也加さん、特別作家賞の髙橋健太郎さんらが来場し、東川賞授賞式も開く予定となっている。また同日より歴代東川賞受賞作家屋外写真展もスタート。こちらは9月1日まで開催予定で、夏には特別企画もあるようだ。
東川町文化ギャラリー
住所 北海道上川郡東川町東町1-19-8
時間 10:00〜17:00
入館料 町内 100円、町外 200円 (2月1日は無料)
TEL 0166-82-4700 (土・日・祝日を除く)
〈文〉市井康延