水口博也さんのフォトエッセイ『黄昏 In the Twilight』が発売された。
本書はアフリカのサバンナやアメリカの渓谷など、世界各地の黄昏時の風景を集めたもの。アフリカへはクジラの祖先 (かつて陸上に住む哺乳類だったらしい) を追って訪ね、アメリカの渓谷は友人の導きでともに旅した。また、水口さんがこれまで長く追ってきたシャチなどの海洋生物も掲載する。
1日が終わるときに、海の中にマイクを沈めると昼間以上に賑やかな話し声が聞こえる。水口さんは、彼らが長く受け継いできた「海の果てしない物語」を話しているように思えるらしい。写真は8章に分け、旅のエピソードや自らの想いも綴る。読者の想像を刺激する写真とエッセイだ。
水口博也『黄昏 In the Twilight』
A4判変型・192ページ
本体 3,400円(税別)
2020年11月18日発売
創元社
〈文〉市井康延