ソニーは、映像制作用プロフェッショナルカムコーダー Cinema Line (シネマライン) シリーズより、フルサイズイメージセンサーを搭載したレンズ交換式カメラ「FX3」を2021年3月12日に発売する。Cinema Lineカメラ「FX6」(2020年12月11日発売) に続き、デジタル一眼カメラαの技術を融合したコンパクトな映像制作用カメラだ。
「CP+2021 ONLINE」のソニー特設サイトでも「α1」と並んで紹介されている。希望小売価格は459,000円 (税別)。
■Cinema Lineにαシステムの技術を融合
「FX3」は、Cinema Lineの上位モデル「VENICE」の開発を通じて映画制作の現場から得られた知見と、デジタル一眼カメラαシステムのデジタルイメージング技術を融合して誕生したシネマカメラ。小型・軽量でありながら、クリエイター向けの映像制作用カメラに求められる操作性と信頼性、拡張性を備える。
ハイフレームレート撮影時にも対応するリアルタイム瞳AFなど、高精度で滑らかなAF性能や光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能の補正効果を向上させるアクティブモードで、さまざまな撮影条件にきめ細やかに対応することができる。
■有効約1026万画素の裏面照射型フルサイズCMOSセンサー搭載
有効約1026万画素 (動画撮影時 / 静止画撮影時は約1210万画素) のフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー Exmor R (エクスモアアール) と画像処理エンジンBIONZ XR (ビオンズエックスアール) を搭載する。常用ISO80〜102400 (拡張 ISO409600相当) の幅広い感度域でノイズを抑えた高い描写力と、浅い被写界深度を生かしたボケ描写を実現。15ストップを超える豊かなダイナミックレンジで、白とびや黒つぶれの少ないなめらかな階調で映像を記録する。また、人物の肌色を美しく表現するルック「S-Cinetone」もデフォルトで搭載。さらに、高解像度4Kで最大120fpsのハイフレームレート動画撮影に対応する。
■柔軟な撮影スタイルを選択可能
小型・軽量を追求した一眼カメラスタイルのボディに、直接アクセサリーを装着可能なネジ穴 (1/4-20 UNC) を配置。さらに、着脱可能なXLRハンドルユニットを同梱し、被写体や撮影意図に合わせた柔軟な撮影スタイルを選択することができる。
ズームレバー・ボタン・ダイヤルを片手で素早く効率的に操作できるように、グリップ側にまとめて配置したほか、新開発の冷却ファンを搭載し、サーマルシャットダウンのない長時間の4K60p記録を可能にする放熱性能を実現する。
先行展示
ソニーショールーム / ソニーストア銀座、ソニーストア札幌、ソニーストア名古屋、ソニーストア大阪、ソニーストア福岡天神で先行展示を実施する。
SONY FX3 主な仕様
マウント Eマウント
有効画素数 動画 約1026万画素 / 静止画 約1210万画素
撮像素子 35mmフルサイズ (35.6×23.8mm)、Exmor R CMOSセンサー
ISO感度 動画 ISO80〜102400相当 (拡張 上限ISO409600相当) / 静止画 ISO80-102400 (拡張 下限 ISO40 / 上限 ISO409600)
画像モニター 3.0型 約144万ドット バリアングル液晶モニター (タッチパネル)
記録媒体 CFexpress Type A / SDメモリーカード
サイズ (幅×高さ×奥行き) 129.7×77.8×84.5mm (突起部を除く)
質量 640g (本体のみ)
付属品 リチャージャブルバッテリパック NP-FZ100、バッテリーチャージャー BC-QZ1、 電源コード、XLRハンドルユニット、アクセサリーシューキット、ボディキャップ、シューキャップ、 ハンドルシューキャップ、USB Type-Cケーブル
〈文〉柴田 誠