サイトロンジャパンは、「CP+2021 ONLINE」にLAOWA (ラオワ) が開発中のレンズ5本を参考出品した。そのうち4本は開放F値0.95の大口径レンズ、そしてもう1本は広角ズームレンズで、ライカMマウントは距離計連動式となっている。いずれも個性的なレンズばかりだ。
今回、「CP+2021 ONLINE」開催に合わせて、エンジニアリングサンプルが日本に届いたことから発表されたものだが、ディテールや光学性能は製品版と異なる可能性があるとのこと。また、価格や発売時期はいずれも未定となっている。
サイトロンジャパンの「CP+2021 ONLINE」特設サイトでは、会期中の2月27日に澤村徹さんのオンラインセミナーを開催。澤村さんがそれぞれのレンズの特徴を作例を交えて解説した。特設サイトでは、オンラインセミナーのアーカイブを視聴することができる。
LAOWA MFT 25mm F0.95
マイクロフォーサーズ対応の大口径標準レンズ。焦点距離は35mm判換算で50mm相当。最短撮影距離は25cmとなっている。
[焦点距離] 25mm [開放F値] F0.95 [画角] 46.7° [レンズ構成] 8群14枚 (非球面レンズ1枚,特殊低分散レンズ1枚,高屈折レンズ3枚を含む) [絞り羽根枚数] 9枚 [最短撮影距離] 25cm [最大撮影倍率] 0.17倍 [フィルター径] φ62mm [サイズ] φ71mm×86mm [質量] 約570g [対応マウント] マイクロフォーサーズ [対応フォーマット] マイクロフォーサーズ
LAOWA CF 33mm F0.95 APO
APS-Cフォーマット対応の大口径標準レンズ。対応マウントはソニーE / 富士フイルムX / ニコンZ / キヤノンEF-M。焦点距離は35mm判換算で49.5mm相当 (富士フイルムXマウント)、最短撮影距離は35cmとなっている。
[焦点距離] 33mm [開放F値] F0.95 [画角] 46.2° [レンズ構成] 9群14枚 (非球面レンズ1枚,特殊低分散レンズ1枚,高屈折レンズ3枚を含む) [絞り羽根枚数] 9枚 [最短撮影距離] 35cm [最大撮影倍率] 0.125倍 [フィルター径] 62mm [サイズ] φ71.5mm×83mm [質量] 約590g [対応マウント] ソニーE、富士フイルムX、ニコンZ、キヤノンEF-M [対応フォーマット] APS-C
LAOWA 35mm F0.95
フルサイズミラーレスカメラ対応の大口径広角レンズ。対応マウントはソニーFE / ニコンZ / キヤノンRF。最短撮影距離は50cmとなっている。
[焦点距離] 35mm [開放F値] F0.95 [画角] 63.4° [レンズ構成] 9群14枚 (非球面レンズ1枚,特殊低分散レンズ1枚,高屈折レンズ4枚を含む) [絞り羽根枚数] 15枚 [最短撮影距離] 50cm [最大撮影倍率] 0.1倍 [フィルター径] 72mm [サイズ] φ76.8mm×103mm [質量] 約755g [対応マウント] ソニーFE、ニコンZ、キヤノンRF [対応フォーマット] フルフレーム
LAOWA FF II 45mm F0.95
フルサイズミラーレスカメラ対応の大口径標準レンズ。対応マウントはソニーFE / ニコンZ / キヤノンRF。最短撮影距離は50cmとなっている。
[焦点距離] 45mm [開放F値] F0.95 [画角] 51.3° [レンズ構成] 9群13枚 (非球面レンズ1枚,特殊低分散レンズ1枚,高屈折レンズ1枚を含む) [絞り羽根枚数] 15枚 [最短撮影距離] 50cm [最大撮影倍率] 0.12倍 [フィルター径] 72mm [サイズ] φ76.8mm×110mm [質量] 約850g [対応マウント] ソニーFE、ニコンZ、キヤノンRF [対応フォーマット] フルフレーム
LAOWA FF II 12-24mm F5.6 C-Dreamer Ultra Wide Zoom
フルサイズ対応の広角ズームレンズ。対応マウントはソニーFE / ニコンZ / キヤノンRF / ライカMで、ライカMマウントは距離計に連動する。最短撮影距離は15cm (距離計連動は1m以上)。
[焦点距離] 12〜24mm [開放F値] F5.6 [画角] 121.9°〜84° [レンズ構成] 11群15枚 (非球面2枚,特殊低分散レンズ3枚を含む) [絞り羽根枚数] 5枚 [最短撮影距離] 15cm [最大撮影倍率] 0.4倍 [サイズ] φ69.4×74mm [質量] 約497g [対応マウント] ライカM、ニコンZ、ソニーFE、キヤノンRF [対応フォーマット] フルフレーム
※画像はすべてサイトロンジャパン CP+2021 ONLINE 特設サイトより。
〈文〉柴田 誠