2019年12月、秋葉原駅の高架下に誕生した「SEEKBASE」。オーディオやホビーなど、ややレトロ感のあるこだわり商品を扱う店舗が集まる。その中に、目黒の三宝カメラが出店しているカメラ店が「2nd BASE」だ。
カメラと写真の楽しさをより広げてくれるショップ
秘密基地感のある店内は、フィルムカメラとオールドレンズがずらりと並ぶ。しかも多くはショーケースではなく、棚に置かれている。「お客様が自由に手に取って確かめられるようにしています」と三村店長。中古カメラ店というと敷居が高いイメージを持つ人もいるが、ここはビギナーでも気軽に入りやすい雰囲気だ。
オープン陳列が多く、手に取って実写も可能
気になったレンズは、実際にカメラに装着して試すことができる。オールドレンズは同じ製品でも状態がまちまちなので、複数在庫していたら撮り比べてみて、好みの1本を選ぼう。
手ごろな価格帯のオールドレンズが豊富
「オールドレンズの定番といえば、ペンタックスのタクマー 55mm F1.8でしょう。次に狙い目なのが、キヤノン FL50mm F1.4の前期型。独特のボケ味が楽しめるレンズです」
価格は15,000円前後だが、数は少ないそう。また、コムラー 100mm F3.5はバブルボケが特徴で、ポートレートを楽しみたい人は注目だ。どんなレンズを選べばいいのかわからない人は、店内のサンプル写真を参考にしつつ、スタッフに相談してみよう。「コミュニケーションを取りながら、一緒にお気に入りのレンズを見つけましょう」と三村店長は語る。
カメラはフィルムMF機が中心
フィルムカメラはMF一眼レフが人気。ニコンF3やFM2がよく売れている。またペンタックスSPやミノルタX-700も扱いやすさで買う人が多い。コンパクトはハーフサイズのオリンパスペンEEが小ささで若い女性に人気とのこと。
各種マウントアダプターも取り扱う
オールドレンズをミラーレスに装着するのに欠かせないマウントアダプターも扱っている。気に入ったレンズを見つけたら、マウントアダプターも一緒に購入してすぐ撮影が楽しめる。
店長のおすすめはコレ!
Takumar 50mm F1.4シリーズ、55mm F1.8シリーズ
オールドレンズで定番のタクマー 50mm F1.4と55mm F1.8シリーズ。どちらも初期モデルが高価で、マルチコートされたSMCタクマーが安価になる。これは初期のほうがレンズのクセが出やすく、個性的な写りになるからだ。こだわりがなければ後期型やSMCがお買い得。
見つけた! 藤井カメラマンの気になる商品
CONTAX T
高級コンパクトの代表といえる、コンタックスTシリーズの初代モデル。T2以降はチタンボディでAFだが、TはアルミでMFだ。巻き上げ、巻き戻しも手動。ツァイスレンズの描写だけでなく操作する楽しさもある。32,000円也。
2nd BASE 店舗情報
住所 東京都千代田区神田練塀町13-1外 SEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE 01棟
営業時間 11:00~20:00
定休日 水曜・年末年始
TEL 03-6303-2388
交通 JR秋葉原駅より徒歩3分
※掲載した商品や価格は取材時のものです。