ソニーは、開放絞りF1.8の大口径超広角レンズ「FE 14mm F1.8 GM」を2021年5月28日に発売する。
35mmフルサイズ対応のEマウントレンズで、高性能Gマスターレンズならではの高い解像性能と美しいボケ描写を実現する。価格はオープンで、市場推定価格は200,000円前後 (税込)。
■光学性能
11群14枚のレンズ構成には、超高度非球面XA (extreme aspherical = エクストリーム アスフェリカル) レンズ2枚を採用し、輪線ボケを大幅に低減。ED (特殊低分散) ガラス2枚とスーパーEDガラス1枚を効果的に配置することで、色収差を良好に補正し、画面周辺での色にじみを抑制した。
最新の光学設計により、超広角レンズで発生しやすい歪みを良好に補正し、画面全域で高い解像性能を実現する。さらに9枚羽根円形絞りを採用することで、Gマスターならではの柔らかく美しいボケ味が得られる。
コーティングは「ナノARコーティングII」を採用し、内面反射によるフレアやゴーストの発生を大幅に抑制。ヌケの良いクリアな画質を実現している。
■最短撮影距離0.25m
超広角レンズながら最短撮影距離0.25mの近接撮影能力を備える。絞り開放では、背景を大きくぼかした撮影が可能だ。最大撮影倍率は0.1倍となっている。
■小型・軽量設計
超広角14mmの大口径レンズながら最大径83mm×長さ99.8mm、約460gの小型・軽量化を実現した。
■フォーカス性能
ソニー独自のXDリニアモーターを2基搭載し、大口径レンズでありながら高速・高精度で追従性にも優れたオートフォーカス駆動を実現する。静粛で低振動なため、動画撮影にも適している。マニュアルフォーカス時は、タイムラグの少ないリニア・レスポンスMFにより精緻なピント合わせができる。
■操作性
フォーカスホールドボタンや絞りリング、クリック切り換えスイッチなどを搭載。フォーカスホールドボタンは、ボディ側から好みの機能を割り当てることができる。絞りリングは、クリックのON/OFFをスイッチで切り換え可能。AF/MFの切り換えに対応するフォーカスモードスイッチも搭載している。
■信頼性
防塵・防滴に配慮した設計で、屋外での過酷な撮影環境に耐える信頼性を確保。最前面と最後部のレンズにはフッ素コーティングを施しており、レンズ表面に水滴や汚れやが付きにくく、付着しても簡単に取り除くことができる。
■レンズフードは固定式
レンズフードは、レンズ一体型の花形固定式となっている。また、フードまで覆う専用のロック付きレンズキャップが付属する。
■シートタイプのフィルターを装着可能
レンズ前面にフィルターの装着ができない構造となっているが、マウント側に市販のシートタイプのフィルターを装着するためのリアフィルターホルダーを搭載。シートタイプのフィルターを切り抜く際に役立つフィルターテンプレートも付属している。
先行展示
ソニーショールーム/ソニーストア銀座、ソニーストア札幌、ソニーストア名古屋、ソニーストア大阪、ソニーストア福岡天神にて、2021年4月23日より先行展示を実施する。
SONY FE 14mm F1.8 GM 主な仕様
型名 SEL14F18GM
マウント ソニーEマウント
焦点距離 14mm (APS-Cカメラ装着時の35mm判換算 21mm相当)
開放絞り F1.8
最小絞り F16
レンズ構成 11群14枚
画角 114°(35mm判) / 91°(APS-C)
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 0.1倍
大きさ (最大径×長さ) φ83×99.8mm
質量 約460g
付属品 レンズフロントキャップ、レンズリヤキャップ ALC-R1EM、ソフトケース、フィルターテンプレート