シグマは、ミラーレス専用設計の大口径単焦点レンズ「35mm F1.4 DG DN | Art」を2021年5月14日に発売する。対応マウントはLマウントとソニーEマウントで、希望小売価格は115,500円 (税込)。
“光学性能最優先”をコンセプトとするArtラインの価値基準を築いた一号機である「35mm F1.4 DG HSM | Art」(2012年11月発売) をミラーレス専用として新たに設計し直し、シグマが「今持てる技術全てを結集したミラーレスのための“Art F1.4 35mm”」として開発された。
「35mm F1.4 DG DN | Art」の登場により、フルサイズミラーレス用の35mmは、「35mm F1.2 DG DN | Art」「35mm F2 DG DN | Contemporary」と合わせて、開放F値の異なる3本がラインナップされることとなる。
■光学性能
レンズは11群15枚構成で、SLD2枚、ELD1枚、FLD1枚、非球面レンズ2枚と最新の硝材も採用して、カメラ側の機能では補正できない軸上色収差を中心に徹底的に補正した。
F1.4の大口径ながら、サジタルコマフレアを限りなく抑制し、点光源の描写に優れた性能を実現。精細で色にじみのないクリアな画質とともに、徹底したフレア、ゴースト対策を施し、逆光性能にも優れたレンズとなっている。
■小型軽量化
ミラーレス専用の光学設計とカメラボディ側の収差補正機能を活用することで、「35mm F1.4 DG HSM | Art」からの小型軽量化を実現。Artシリーズのコンセプトである“光学性能最優先”とAF性能、コンパクトさをバランスよくまとめ上げた。
■AF性能
フォーカス駆動にはステッピングモーターを採用する。さらに、1枚で構成されたフォーカスレンズにより軽量化を実現し、素早いピント合わせと高い動体追従性を発揮する。
■操作性
鏡筒にはフォーカスモード切換えスイッチをはじめ、カメラから任意の機能を割り当てられるAFLボタンを装備。また、「35mm F1.4 DG HSM | Art」にはなかった絞りリングも設けられた。絞りのクリックON/OFFを切り換えられる絞りリングクリックスイッチ、絞りリングロックスイッチを搭載する。
■その他の機能
パーツの結合部やボタン部分にシーリングを施した防塵防滴構造で、最前面のレンズには撥水・防汚コートを施している。
付属の花形フードには、脱落防止のロック機構を備え、把握部分にはラバーパーツを採用する。
長期間の使用にも耐えうる耐久性、各操作部の良好な感触といった細部に至るまで撮影機材として求められる価値を追求し、高精度の加工技術による高いビルドクオリティを備えたレンズとなっている。
<作例>
レンズ構成図Tシャツも発売
オンライン新製品プレゼンテーションで山木社長が着用していた「35mm F1.4 DG DN | Art」のレンズ構成図Tシャツも、シグマ公式オンラインショップにて発売される。こちらは2021年5月21日発売で、価格は2,750円 (税込)。
SIGMA 35mm F1.4 DG DN | Art 主な仕様
エディションナンバー A021
マウント Lマウント、ソニーEマウント
焦点距離 35mm
開放絞り F1.4
最小絞り F16
レンズ構成 11群15枚
画角 63.4°
絞り羽根枚数 11枚 (円形絞り)
最短撮影距離 30cm
最大撮影倍率 1 : 5.4
フィルター径 φ67mm
大きさ (最大径×長さ) Lマウント φ75.5×109.5mm、Eマウント φ75.5×111.5mm
質量 Lマウント 645g、Eマウント 640g
付属品 ロック付き花形フード LH728-01、ケース