大山顕さんの書籍『新写真論 スマホと顔』が発売された。
カメラの進化によって劇的に変革された写真を問う一書。カメラとしてのスマートフォンの登場で被写体の幅が広がった。被写体側に付いていたレンズが撮影者に向いたことで誰もが自撮りをするようになった。SNSと密接につながり写真は記録を目的にしたものでなく、その場での公開を前提にしたものになった。そろそろ「写真」ではなく、別の呼称を作るべきなのかもしれない。
大山 顕『新写真論 スマホと顔』
四六判・320ページ
2,640円(税込)
2021年3月24日発売
ゲンロン
〈文〉市井康延