パナソニックLUMIXの新拠点「LUMIX BASE TOKYO」が、東京・青山に2021年5月30日にオープンした。
渋谷から青山周辺にかけては、動画制作に関わるプロダクションが多く集まっていることから、クリエイターが集まりやすい場所としてこの地が選ばれた。「LUMIX BASE TOKYO」の名称には、クリエイターのベース (拠点) になるような場を目指すとともに、クリエイターとともに変化し、共に創っていくベース (素地) という意味が込められている。
クリエイター目線で整備されたベース
「LUMIX BASE TOKYO」は、「ショールーム」としての機能だけでなく、「スタジオ」「ギャラリー」「ストア」「サポート」の機能を備えている。クリエイターの情報発信の場として活用できる施設を目指しており、撮影から編集、配信までのワークフロー全体を体験することが可能だ。什器は全て可動式のシンプルなもので、イベントやライブ配信などの目的に合わせて、フロア全体のレイアウトを柔軟に変更できるようになっている。
受付カウンターの奥には、レンズやアクセサリーが並んでいる。展示されているカメラや自分の撮影機材で体験することができる。また、展示している製品を購入できる「ストア」機能も備えている。
「ショールーム」のエリアは、さまざまな撮影機材を体験できる空間になっている。LUMIX製品だけでなく、アクセサリーやソフトウェアなど、クリエイター視点のショールームに賛同した各メーカーの協力を受けて、実際に使用できる状態で機材を組み合わせて展示している。そのため、撮影体験や機材の試用は総合的にできるようになっている。
LUMIX製品は、すべてを網羅して展示しているわけではなく、クリエイターが注目するような新製品や機材などをゆったりと試すことができる。
「ショールーム」の一角には、大型のディスプレイとともにAdobe PhotoshopやLightroomなどのソフトがインストールされたノートパソコンと、Adobe CCなどをインストールしたデスクトップパソコンが用意されている。撮影したデータを持ち込んで映像制作を体験したり、映像をチェックすることができる。
ライブ配信もできる充実した「スタジオ」
写真撮影を体験できる「スタジオ」は、照明設備までしっかり揃っていた。すぐに撮影を体験することができる。
「ショールーム」の奥に、映像配信ができる「スタジオ」が設けられている。配信に必要なパソコンやディスプレイ、マイク、三脚、照明などのアクセサリーやスライダー、シンバルなど、あると便利な機材が一通り揃えられていて、スタジオ環境をどう構築していったらいいのか、どう活用したらいいのかといったクリエイター目線でセッティングを考えることができるようになっている。
ここからライブ配信をすることも可能で、実際に「LUMIX GH5II」の発表はこの場所から、ここにある機材を使って配信された。
「スタジオ」の裏手には、プロサービスのサポートデスクが設けられている。同じ建物の同じフロアに入ったことから、対応も迅速になるという。センサー清掃などは即日対応ができる体制が整っており、代替機などの手配もその場で対応可能となるそうだ。また地方在住者など、来店できないユーザーに対しては、宅配サービスなどで対応していく予定になっている。
放射状に広がる特徴的な天井の照明は、LUMIX Sシリーズのレンズにあしらわれている白いラインを意識してデザインされている。「光」を意味するLUMIXの「光軸」を示すもので、施設の利用目的に応じて明るさを変えることができるようになっている。
オープンの挨拶をする「LUMIX BASE TOKYO」館長・坂本維賢マネージャー。前「LUMIX GINZA TOKYO」の館長でもある。「LUMIX BASE TOKYO」がクリエイターの集う場になるようにということで、新拠点の地を青山に選んだと説明した。
「LUMIX BASE TOKYO」のオープニングに駆けつけたパナソニック株式会社イメージングビジネス ユニット長の山根洋介さん。銀座から移転した新拠点を、クリエイターとともに新たな映像文化をつくっていく場にしていきたいと思いを述べた。
LUMIX BASE TOKYO
住所 東京都港区南青山2-11-17 第一法規ビル1F
営業時間 11:00~19:00
定休日 月曜・年末年始
アクセス 東京メトロ・都営地下鉄 青山一丁目駅より徒歩3分、東京メトロ 外苑前駅より徒歩3分