機材レポート

年末年始はこれらをメインに使いました

キャプション
『ニコン D800+AF-Sニッコール16-35ミリF4G ED VR』。現在のボクの”メインの組み合わせ”である。けっこうデカくて重い組み合わせになるけど、そのパフォーマンス(使用感や画質)には満足している。

 広島に実家がある我が家の帰省は、いつも出発前の準備でドタバタしてしまう。そう、この年末年始の帰省もドタバタしたねー。で、毎回「あ〜、こんな事なら帰省なんかしなくてもイイよ!」と、辟易してしまう。…でも、実際に帰省すると、やっぱ落ち着くんだよね。で、「ああ、やっぱ帰省して良かったわ…」と、しみじみ思ってしまう。まー、勝手なこと(笑)。

 しかも、この年末年始は仕事もあまりなかったので(それはそれで不安なのだが・苦笑)、年の瀬には地元の写真仲間とプチ忘年会を開催したり、年明けにはこれまた写真仲間と車で撮影に出かけたりした。

その年明けの”撮影ドライブ”などでメインに使ったのが『ニコン D800+AF-Sニッコール16-35ミリF4G ED VR』の組み合わせである。これ以外にも、高倍率ズームの「AF-Sニッコール28-300ミリF3.5-5.6G ED VR」と、標準マクロレンズの「AF-Sマイクロニッコール60ミリF2.8G ED」も持参したが、全体の8割くらいは広角ズーム16-35ミリを使用したかな。

でもって、車で訪れたのは、岡山県高梁市の「吹屋」や、高梁市の市街地など。「吹屋」は、石州瓦とベンガラ漆喰壁で知られ古い町並が残る場所である…とか言いながら、実は知人に連れられて初めて訪れた場所だ。あ〜、全然知らなかったわ(苦笑)。高梁(たかはし)は「備中の小京都」とも呼ばれており、市街地にある武家屋敷や土塀が残る保存地区「石火矢町ふるさと村」や、蓬莱式枯山水庭園が美しい「頼久寺」などを訪れて撮影を楽しんだ。吹屋の町並や小学校、そして高梁の保存地区や寺など、これらの場所や施設は、いずれもあまり広い場所ではない。そういう場所で、印象的な町並や建造物をダイナミックに写し込み、そして奥行きを表現するには、28ミリや24ミリといった標準ズームの広角域では物足りなく感じてしまう。そう、10ミリ台までカバーする広角ズームがしっくりくるんだよね。

(C)吉森信哉
一昨年の3月まで”現役で日本最古の小学校”として使用されていた「旧吹屋小学校」。どことなく、ボクが通っていた小学校に似ているかも…。
◆ニコン D800 AF-Sニッコール16-35ミリF4G ED VR 16ミリで撮影 絞り優先オート F11 1/30秒 +0.3補正 WB:晴天 ISO100

(C)吉森信哉
ここ旧吹屋小学校は、一昨年に放送された朝ドラのロケ地(子供時代の主人公が通った学校)としてとしても知られているそうな。
◆ニコン D800 AF-Sニッコール16-35ミリF4G ED VR 24ミリで撮影 絞り優先オート F11 1/125秒 WB:晴天 ISO100

(C)吉森信哉
一昨年の6月、発売日に購入したボクの『ソニー サイバーショット DSC-RX100』。昨年に発売された進化モデル「RX100II」に心が動いた時期もあったが、今はこのRX100で十分満足中。つい最近、グリップ部に「アタッチメントグリップAG-R1」を張り付けてバージョンアップ(?)を果たしたばかり。

 「ニコン D800+AF-Sニッコール16-35ミリF4G ED VR」のような大物機材を持ち出すのは億劫。でも、大切な風景や被写体を撮るつもりなので、画像品質(画質)にはこだわりたい…。そんな時には『ソニー サイバーショット DSC-RX100』の出番になる。このRX100、通常の静止画撮影はもちろん、記念&記録用としてフルHD動画もちょこちょこ撮影している。

 そして、長年見続けてきた近所の”見慣れた風景”を、パノラマモードで写し込んだりもしている。ポイントになる被写体は特にないが、眼前に広がる風景の雰囲気を捉えたい。そういう感情や感覚には、通常の静止画像よりもパノラマ画像の方がしっくりくる場合がある。最近、そう気づいたんだよね。何気ない日常の風景も、高画質でちゃんと残しておきたいものだ。この見慣れた日常風景も、少しづつ変わっていくのだから…。

(C)吉森信哉
自宅近くにある、かつて父が働いていた工場…の跡地周辺。遠方の山並や家屋を赤く照らす”夕暮れの光”が、冬枯れの風景をドラマチックに演出してくれた。
◆ソニー サイバーショット DSC-RX100 28ミリ相当で撮影 スイングパノラマモード F1.8 1/500秒 -0.7補正 WB:太陽光 ISO200