クロダミサトさんが写真集『裸婦明媚』を上梓した。
多くのヌード写真は性愛をともなう視点が撮る側、撮られる側双方に存在した。しかし本書はそこから抜け出し、女性が自らの存在を確認する行為になっている。カメラマンは女性。SNSでモデルを募集し、画廊内で撮影を行ない、すぐにプリントして展示する。
これまでとは違う文脈の写真を目にし、特に男性は戸惑うかもしれない。巻末にはモデルとクロダさんのインタビューも掲載する。
クロダミサト写真集『裸婦明媚』
142×142mm・256 ページ
4,950円(税込)
2021年2月発売
神保町画廊
〈文〉市井康延