ケンコープロフェショナルイメージング (KPI) は、ドイツ製高級交換レンズ「Meyer Optik Görlitz」の受注販売を2021年7月7日に再開しました。「Lydith 30mm F3.5 II」「Trioplan 50mm F2.8 II」「Primoplan 58mm F1.9 II」「Primoplan 75mm F1.9 II」「Trioplan 100mm F2.8 II」の計5種類をラインナップしています。
「Meyer Optik Görlitz (メイヤーオプティックゴルリッツ)」の交換レンズは、2017年12月よりKPIが日本国内で販売してきましたが、2018年夏に販売元であるnetSE社の倒産により販売が休止。そしてこのたび、ドイツ・OPC OPTICS社のもとで生産が再開されたことにともない、日本国内での販売も再開されました。再開にあたり、5機種がオリジナルを重視しながらも新しくなって登場。いずれもキヤノンEF、ニコンF、ソニーE、富士フイルムX、ペンタックスK、マイクロフォーサーズ、ライカM、ライカL、M42 (Lydith20mmF3.5 II以外) の各マウントが用意されています。
Lydith (リディス) 30mm F3.5 II
焦点距離30mmの広角レンズ。再設計により触覚とハンドリングを改善すると同時に、コンパクトな構造を維持しています。また、光学系も改良され、画面全体のシャープな描写と忠実な色再現も実現。最短撮影距離15cmで、マクロ撮影でも高いシャープネスを発揮します。価格は129,800円 (税別)。
Trioplan (トリオプラン) 50mm F2.8 II
焦点距離50mmの標準レンズ。いわゆる“シャボン玉ボケ”が、逆光の状況で最も強く得られます。また、近距離では軽い渦巻き状のボケを得ることもできます。ゼロから再設計され、光学設計を最適化することで絞り開放でも高い光学性能を発揮。スナップやポートレート、ネイチャーフォトなど、オールラウンドに使用できるレンズです。価格は129,800円 (税別)。
Primoplan (プリモプラン) 58mm F1.9 II
焦点距離58mmの標準レンズ。絞り開放で、いわゆる“ぐるぐるボケ効果”が得られます。開放F1.9の明るさで、合焦部分からボケているところまで、スムーズな変化で奥行き感を演出することができます。価格は129,800円 (税別)。
Primoplan (プリモプラン) 75mm F1.9 II
焦点距離75mmの中望遠レンズ。独特のクリーミーなボケ味と自然な視野角で、ポートレート撮影などに最適です。現代のデジタルカメラに合わせて再設計されています。価格は144,800円 (税別)。
Trioplan (トリオプラン) 100mm F2.8 II
焦点距離100mmの中望遠レンズ。クラシックなトリプレット (3群3枚) デザインと15枚の絞り羽根で、独特の“シャボン玉ボケ”が得られます。新設計により絞り設定の感触が改善され、コントラストとシャープネスの特性も向上。最短撮影距離は90cmに短縮しています。価格は144,800円 (税別)。
〈文〉佐藤陽子