スポーツ写真家の吉岡天平さんが、東京・門前仲町にアートギャラリーを設立した。写真をはじめ、絵画や彫刻、書画など、ジャンルを問わず多彩な美術表現を取り扱う。
展示スペースは約66m²、展示壁面は約41mと、私営としては大きなギャラリーとなる。またショップを併設しており、出展作家の作品や写真集、グッズも販売する。
吉岡さんは2020年秋からギャラリー設立へ向けて動き始めた。コロナ禍で思うような活動ができない中、「それならば自分で発信する場を持とう」と、いわば逆境をバネにして実現させた。名前は「M16 GALLERY (エム イチロク ギャラリー)」。吉岡さんは、日本スポーツ写真協会会長・水谷章人さんが主宰するスポーツ写真セミナー「水谷塾」の16期卒業生であり、水谷さんの写真遺伝子を継承する一人として「M16」と名付けた。
こけら落としは2021年7月12日から8月12日の会期で、水谷さんの写真展『甦る「記録」と「記憶」』を開催する。1970年から2000年までの作品から約50点を厳選して展示。懐かしのスター選手を捉えた作品を含む構成となる。会場では、『フォトコン』誌の連載「瞬」の全作品を収録した最新写真集『瞬 〜 スポーツ報道2010-2020』も販売予定だ。また、12月4日からは「水谷塾」16期生によるグループ展を開く。
水谷章人写真展 甦る「記録」と「記憶」
会期 2021年7月12日 (月) 〜8月12日 (木)
会場 M16 GALLERY
住所 東京都江東区冬木22-32 森芳ビル1F
時間 11:00〜19:00 (最終日は16:00まで)
休館日 月曜
料金 無料
問い合わせ M16 GALLERY (TEL 03-6240-3095)
〈文〉市井康延