小林真佐子さんが写真集『拝啓 辰野金吾様 東京駅 さらなる100年へ』を上梓した。
2012年10月、5年半の工事を終え、東京駅の丸の内駅舎が復元された。小林さんはこの建物の魅力をあらためて見つめ直し、細部に宿る物語を解き明かしていく。
職人たちは100年前の先達たちの声を聞きながら作業を進めたと言い、屋根のスレートには東日本大震災の復興のシンボルも潜む。銅板や装飾はすでに経年変化で風合いのある色を帯びてきた。東京駅は次の100年に向け歩み始めている。
小林真佐子『拝啓 辰野金吾様 東京駅 さらなる100年へ』
A4判変型・80ページ
3,000円(税込)
2021年5月発売
言の葉舎
〈文〉市井康延