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“女性の美”の固定観念を打破するクリエイターに5千ドルを支援「#ShowUs」助成金プログラム

ストックフォトでおなじみのGetty Images (ゲッティイメージズ) と美容ブランド Doveによるプロジェクト「#ShowUs」が、女性やノンバイナリーのフォトグラファー、映像制作者の活動を支援する「第4回 #ShowUs 助成金プログラム」を実施します。応募期間は2021年10月25日まで。

「#ShowUs」プロジェクト
1088894032, Shiho Fukada /Getty Images

■「#ShowUs」とは?

ゲッティイメージズは、世界200か国で写真や動画などの素材を企業・メディアに向けて配信するデジタルコンテンツカンパニー。「#ShowUs」は、ゲッティイメージズと、ユニリーバの美容ブランド「Dove」が協同で立ち上げたプロジェクトです。性自認が女性、またはどちらでもないノンバイナリーのフォトグラファーおよび被写体による素材14,000点以上をコレクションしてライセンス販売することで、「女性のありのままの姿を見せることで、美に対する固定観念を変えていく」ことをミッションに掲げています。

■「#ShowUs」助成金プログラム

「#ShowUs」の助成金プログラムでは、全世界から「ボディ・ポジティブ」をテーマとした、女性やノンバイナリーのありのままの姿を描いたビジュアルコンテンツの制作プロジェクトを募集します。審査のうえ、最も「コミュニティにおける、あらゆる女性やノンバイナリーのリアルなストーリーを描き、美に対する固定観念を打破する」とされた応募者2名には、それぞれ助成金5,000ドルを給付。さらに、ゲッティイメージズとiStockのサイト上で作品が世界に向けて販売され、ロイヤリティ収入獲得の機会を創出します。

応募条件として、制作者自身も性自認が女性、またはどちらでもないノンバイナリーであること、また、プロとしてのキャリアが3年未満であることとされています。応募時は「#ShowUs」助成金プログラムの応募サイトにて、これまでの活動内容やオンライン作品集へのリンク先、プロジェクトの企画書などを提出。なお、応募サイトは英語ですが、日本語での応募も可能です。

「#ShowUs」プロジェクト コレクション素材例

「#ShowUs」プロジェクト
1061685720, Shiho Fukada/Getty Images
「#ShowUs」プロジェクト
1082091868, Hind Bouqartacha/Getty Images

 

ゲッティイメージズWebサイトの検索ワードからは、女性たちの自然でありのままの姿を表現するビジュアル素材が求められているということがわかるといいます。「#ShowUs」助成金プログラムでは、時代のニーズに応えたコンテンツを世の中に増やし、女性の美しさに対するステレオタイプを打破することに貢献していくとのことです。

Getty Images「#ShowUs」助成金プログラム 概要

募集期間
2021年10月25日 (月) 16:59まで (日本時間)


助成金5,000ドル、ゲッティイメージズとiStockのWebサイト上で受賞作品のライセンス費100%払出、メンタリングサポートとガイダンス提供

応募条件
プロフェッショナルとしてのキャリアが3年未満であること。性自認が女性、またはどちらでもないノンバイナリーの写真家、映像制作者であること。

応募方法
応募サイトから、プロフィール、これまでの活動内容や実績、オンライン作品集へのリンク、プロジェクトの企画書 (概要と目的、プロジェクトを通して「#ShowUs」の理念をどう世の中に発信していくかの説明 500〜1000文字程度) を提出する。

審査員
Imogen-Blue Hinojosa (アーティスト / 映像作家)、Sarah Waiswa (African Women in Photography創設者)、Shina Peng (フォトグラファー)、Leandro Barreto (Dove グローバルバイスプレジデント)、Reya Sehgal (ゲッティイメージズ クリエイティブインサイトマネージャー)

応募サイト
https://grants.gettyimages.com/en/grants/showus-grant-body-positivity

 

〈文〉佐藤陽子