パナソニックは、ボックススタイルのフルサイズミラーレスカメラ「LUMIX BS1H」を2021年12月16日に発売する。価格はオープンで、参考価格は404,000円 (税込)。「LUMIX BGH1」と同様に受注販売となる。
マイクロフォーサーズ規格の「LUMIX BGH1」(2020年11月19日発売) に続くLUMIX BOXシリーズ第2弾だ。動画撮影に特化したボックス型の形状で、ジンバルやドローンへの搭載や特殊なアングルからの撮影にも対応する。
■動画性能
動画性能は「LUMIX S1H」を継承しており、シネマカメラ「VARICAM」と同水準の階調・色域を実現する広ダイナミックレンジ・広色域の14+ストップV-Log/V-Gamutに対応。記録時間無制限の6K/24p 10bit (横縦比3:2)、5.9K/30p 10bit (横縦比16:9) などの動画撮影、HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応する。全動画記録モードで、時間無制限の長時間撮影が可能 (バッテリーとカード容量に依存)。
■高感度性能
2420万画素のフルサイズCMOSセンサー、1画素ごとに専用回路を2系統備えた「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載し、高感度画質を実現。ノイズを抑えた自然で美しい静止画・動画記録を可能にした。常用最高ISO感度はISO 51200、拡張ISO感度はISO 204800となっている。
■リアルタイム認識AF
ディープラーニングを応用した自動認識のアルゴリズムに頭部認識を加え、人物に対するAF追従性能を強化したリアルタイム認識AFを搭載。顔・瞳認識AFでは遠くの小さな顔も認識し続けることができる。人体認識AFと顔・瞳認識AFも強化し、人物に対する高精度なAF追従を実現する。また、動物認識AFも搭載している。
■操作性
「BGH1」と同等の操作性に加え、前面にFnボタンを追加した。初期設定では露出補正が割り当てられている。また、物理スイッチを個別にロック設定にすることで、誤操作を防止することができるようになった。
2基のSDカードスロットを搭載し、リレー記録、バックアップ記録などの設定が可能。
■インターフェース
ボックススタイルを生かした豊富な入出力インターフェースを搭載する。BNC端子3基とLAN端子を装備し、LAN端子を使った最大4K/60p・50Mbpsの有線IPストリーミング、パソコンからの最大12台までの複数台制御、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御などが可能となっている。
■マルチカメラ撮影
マルチカメラでの撮影時には、1台のパソコンから最大で合計12台のLUMIX BOXシリーズをコントロールすることができる。撮影設定を複数台一括で設定したり、カメラ本体のメニューをパソコン上に表示して個別のカメラごとに詳細に設定することが可能だ。
■自由なソフトウェア開発が可能
LUMIX制御用のSDK (ソフトウェア開発キット)に対応する。「S1H」をはじめとする LUMIX Tether対応機種を外部から操作するAPIを使用することで、自由なソフトウェア開発が可能。
Panasonic LUMIX BS1H 主な仕様
品番 DC-BS1H
有効画素数 2420万画素
撮像素子 35mmフルサイズ (35.6×23.8mm) CMOSセンサー
マウント Lマウント
ISO感度 ISO 100~51200 (拡張 ISO 50〜204800)
シャッター速度 静止画 1~1/8000秒 (電子シャッター)、動画 1/2~1/16000秒
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード (ビデオスピードクラス90対応)
外寸 (幅×高さ×奥行き) 約93.0×93.0m×78.8mm (突起部を除く)
質量 約585g (本体のみ)
付属品 ACアダプター、電源コード、ケーブルロックバンド、ボディキャップ、ホットシューカバー、AUDIO端子カバー、DC IN端子カバー、BNC端子カバー、HDMI端子カバー、REMOTE端子カバー