ライカ、シグマ、パナソニックの3社によって創設された「Lマウントアライアンス」に、新たにエルンスト・ライツ・ウェッツラー社が加入したことが、2021年10月26日に発表された。2018年の「フォトキナ」で、「Lマウントアライアンス」と名付けられた戦略的協業が発表されてから、新たなメンバーが加わるのは今回が初めてとなる。
■Lマウントアライアンスとは?
ライカがミラーレスカメラ用に設計したLマウント規格をライカ、パナソニック、シグマで採用し、提携することが2018年に発表された。各社は、自社ブランドのカメラとレンズにLマウント規格を採用して開発・販売を行なうことができるようになっている。
■エルンスト・ライツ・ウェッツラー社とは?
ライカのシネマレンズを製造販売する系列会社「CW SONDEROPTIC」が、2018年に社名をエルンスト・ライツ・ウェッツラー社に変更したもので、映画撮影用のレンズを設計・製造を行なっている。通称「Leitz Cine (ライツ・シネ)」。Lマウントアライアンスに参加することで、エルンスト・ライツ・ウェッツラー社は「Lマウント」規格の製品を開発できるようになる。
動画と静止画がボーダーレスになっている時代を象徴するかのような、エルンスト・ライツ・ウェッツラー社のマウントアライアンス加入。近い将来、シグマのフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA Fp」やパナソニックのボックス型ミラーレスカメラ「LUMIX BS1H」などに装着できるシネマレンズが登場すると、映像表現も大きく変わっていくのかもしれない。