機材レポート

自動で光学補正ができる写真編集ソフト「DxO PhotoLab 5」を使ってみた

光学補正が自動でできる画像編集ソフト「DxO PhotoLab」が、Uポイントテクノロジーやノイズ低減機能を進化させバージョンアップ。待望の富士フイルムXシリーズに対応し、作品づくりの楽しさが広がった「DxO PhotoLab 5」と、同時に発売された「DxO FilmPack 6」を使ってみた。

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー

DxO PhotoLab

2021年10月20日発売
ESSENTIAL版 13,900円 (税込)
ELITE版 21,900円 (税込)

簡単に高品質な作品づくりが楽しめる「DxO PhotoLab 5」

「DxO PhotoLab」(ディーエックスオー フォトラボ) は、対応カメラとレンズの組み合わせで、収差や周辺減光などを自動補正できる画像編集ソフトだ。最新の「PhotoLab 5」では、ベータ版ではあるが富士フイルムのカメラとレンズに対応し、色収差やシャープネス不足などを自動で補正できる。

ディープラーニング技術を用いたノイズ低減処理は最大約4倍高速化され、Uポイントテクノロジーは部分調整に加え、広い範囲を調整できるコントロールラインが搭載された。

Xシリーズの画質を引き出す

新たに富士フイルムのX-Trans CMOSセンサーを搭載した18機種に対応。収差などが自動補正され、最適化が行なわれる。プリセットで仕上がりの雰囲気を変えることも可能だ。また、カラータブのカラーレンダリングでも富士フイルムの機種が選べ、Xシリーズらしい色調が得られた。

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー

矢印

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー
富士フイルム X-E4 XF35mmF2 R WR 絞りF9 1/500秒 ISO160 WB : 晴天

ディテールを残したままノイズを低減

ディープラーニング技術を用いたノイズ低減機能「DeepPRIME」は、被写体のディテールを損なわずにノイズ低減ができる。マイクロフォーサーズのISO6400は、通常はノイズ感があるが、「DeepPRIME」で驚くほど滑らかになった。ディテールも申し分なく、高感度で撮ったとは思えない仕上がりだ。

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー
ノイズ低減あり
DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー
ノイズ低減なし

コントロールラインで広い範囲をレタッチ

Uポイントテクノロジーによるコントロールポイントは、部分調整のための円形のみだったので、空や海などの広範囲は苦手だった。それを解決したのがコントロールラインだ。調整範囲を設定するとコントロールポイントと同じ感覚で調整できる。

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー

銀塩フィルムの仕上がりを再現できる「DxO FilmPack 6」

また、銀塩写真の仕上がりを再現できるフィルムパック「DxO FilmPack 6」も進化した。こちらも富士フイルムをサポートし、伝統的なフィルムに加え、デジタルフィルムによりフィルムシミュレーションを再現できる。映画フィルムも追加され、よりアナログ的なデジタル写真が楽しめるようになった。

フィルムシミュレーションに近い仕上がり

フィルター条件に「デジタルフィルム」が加わり、富士フイルムのフィルムシミュレーションをイメージした仕上がりが作れる。ここでは「富士 Classic Negative」を選択してみた。実際のクラシックネガとはやや異なるものの、近い雰囲気に再現できた。

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー

DxO PhotoLab 5 & FilmPack 6 レビュー

DxO FilmPack 6

2021年10月20日発売
ESSENTIAL版 8,500円 (税込)
ELITE版 13,900円 (税込)

※両ソフトとも、すべての機能を搭載したELITE版と主要な機能に絞ったESSENTIAL版を用意している。