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日本の写真と文化を発信する新雑誌『写真 (ShaShin)』創刊

2022年1月20日に新しい写真雑誌、その名も『写真 (Sha Shin)』が創刊される。

写真 (ShaShin)

 

読者は日本の写真好きだけでなく、海外のファンも視野に入れているとか。これまでにない雑誌が見られるかもしれない。写真雑誌が相次いで休刊する中で、危機感を抱いた人は少なくない。そうした声に押され、新雑誌の企画が動いた。発行元は東京・目黒にギャラリーを持つ、ふげん社だ。

「ウェブは素早く膨大な情報を発信できますが、運営者次第でデータは消えてしまう可能性もある。アーカイブはやはり紙媒体で残すことが大事だと思います」と編集人の村上仁一さん。Photographの直訳は「光で描く」だが、日本では「写真」の名で定着した。敢えてその名を雑誌名に冠し、日本独自の写真表現と、その写真を通して日本の文化を世界に伝えていこうと考えたそうだ。

雑誌の判型は手軽に持ち運び読んでもらえるように、文芸誌と同じA5判にした。オールカラーで写真を見せつつ、文章を充実させ、読み応えのある本づくりを選んだ。小説家、評論家、漫画家、社会学者など、多岐にわたる分野の執筆者を巻き込み、写真、アート、文化的な読み物を掲載する。口絵ページで紹介する写真にも見方が広がるような論評を付ける。

毎号、特集テーマを組み、第1号は「東京 TOKYO」。刊行は年2回 (1月・7月)。全280ページで価格は2,970円 (税込)。

写真 (ShaShin)
創刊号に掲載する写真を紹介したリーフレット

創刊記念展として2022年2月6日まで、横田大輔個展と、口絵作家の作品展もふげん社で開催されている。会期中トークショーも行ない、オンラインでも配信予定だ。

写真 (Sha Shin) vol.1

発売日 2022年1月20日
仕様 A5判変形・280ページ
定価 2,970円 (税込)
発行 ふげん社

雑誌『写真』創刊記念展

■横田大輔個展「Room / Untitled」
■創刊号口絵作家による特別展示 (北島敬三 / 金村修 / 山谷佑介 / 小松浩子 / 細倉真弓 / 森山大道)

会期 2022年1月11日 (火) 〜2月6日 (日)
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
住所 東京都目黒区下目黒5-3-12
時間 12:00〜19:00 (土・日曜は18:00まで)
休館日 月曜
備考 1月20日 (木) はレセプション参加者のみ入場可
入場料 無料
問い合わせ コミュニケーションギャラリーふげん社 (TEL 03-6264-3665)

関連イベント

■『写真』創刊記念 レセプションパーティー

日時 2022年1月20日 (木) 18:00〜22:00
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
参加費 3,000円 (雑誌『写真』創刊号1冊+1ドリンク付き)
※創刊号を予約済みの場合はオリジナルキャップ+1ドリンク付き
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/220120reception/

■ギャラリートーク

日時 2022年1月29日 (土) 14:00〜15:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
出演 横田大輔 (写真家)、飯沢耕太郎 (写真評論家)
参加費 1,000円
備考 オンライン配信あり (参加費は会場観覧と同額)
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/220129talk/

■『写真』スタッフトーク

日時 2022年2月5日 (土) 15:00〜16:30
会場 コミュニケーションギャラリーふげん社
出演 村上仁一 (『写真』編集人)、打林俊 (写真評論家)、町口覚 (造本家)
参加費 1,000円
備考 オンライン配信あり (参加費は会場観覧と同額)
申し込み WEBサイトより
https://fugensha.jp/events/220205talk/

 

 

〈文〉市井康延