水谷章人さんが『フランツ・ラウター写真集 -追憶の一枚-』を上梓した。
1972年に札幌五輪が開かれ、日本は空前のスキーブームが起こった。本書の主人公フランツ・ラウターは、アルプスの険しい地形が磨いた迫力ある滑降技術を日本に持ち込み、人気を博した。
水谷章人さんは彼の初来日以来、その雄姿を撮影。被写体に肉薄する“水谷流”で、パワースキーイングの醍醐味を写し取った。それから約40年を経て、2人はゲレンデで偶然再会し、本書が誕生した。
水谷章人『フランツ・ラウター写真集 -追憶の一枚-』
体裁 A4判変型・64ページ
価格 3,300円(税込)
発売日 2021年12月1日
発行元 シャレー志賀
問い合わせ シャレー志賀 (TEL 0269-34-2235)
水谷章人 (Akito Mizutani)
1940年、長野県飯田市生まれ。1965年、東京綜合写真専門学校卒業後、フリーランスの写真家として活動。山岳写真を経てスキー分野に移行し、やがてスポーツ全般の撮影を手がける。近年は風景写真も多数取材。またスポーツ写真家を育成する「水谷塾」塾長も務める。受賞歴は1981年に第12回講談社出版文化賞、2007年日本写真協会賞作家賞ほか。日本スポーツプレス協会会長、日本写真家協会監事などを歴任。
〈文〉市井康延