「ジッツオ マウンテニアGT3542」+3ウェイ式雲台「ベルボン PHD-61Q」の組み合わせ。
前々回に紹介した、約15年ぶりに買い替えたカーボン三脚『ジッツオ マウンテニアGT3542』。すでに、ボクの仕事には欠かせない撮影用品になっている。
実際に使っていて関心するのが、各パーツの”迅速かつ快適な操作感”。たとえば、新しい脚ロック機構「Gロックウルトラ」。この機構の採用により(?)、ナット式の宿命とも言える”脚パイプの供回り”の心配もなく、ロックとアンロック時の抵抗も極めて少なくて済む。あ〜、この操作フィーリング、実に快適ですわ。
また、これまで使ってきた「ジッツオ G1228」では不可能だったグランドレベルセット(センターポールを外して地面近くまでカメラ位置が下げられる)機構があるのも便利。しかも、アッパーディスク(雲台の台座部分)を本体に固定したまま、アッパーディスク直下の専用リングを緩めることでセンターポールが簡単に外せる。このあたりの設計変更もウレシイ…って、従来のグランドレベルセット機構知らないけど(笑)。
なお、アッパーディスク自体も新設計で、雲台との強固な接続が保障される(不用意に緩まない)締め付けの機構が搭載されている。このあたりの安心感もウレシイね!
また、これも新設計の、スプリング内蔵「開脚角度セレクター」は、従来のモノよりも大きくなり、よりスピーディーに操作できるようになっている。
グランドレベルセット機構使用時には、地面から15cm(アッパーディスクまでの高さ)の位置まで下げることができる。
新設計の「開脚角度セレクター」は、一旦引き出してロックを解除したら、脚部を全開にするまで戻らない(手動で戻すことも可能だが)。そして、全開位置でセレクターが戻った後は、1段戻す(脚を閉じる)ごとに自動でロックしていく。このあたりの機構も、実に使いやすい。
この新しいカーボン三脚「マウンテニアGT3542」に装着する雲台は、使い慣れた「ベルボン」製品の中から選ぶことにした。これまでの「G1228」では、自由雲台「QHD-72Q」を使用していた。が、少々ヘタリぎみだったので、その後継モデル「QHD-73Q」を購入したのである(マウンテニアGT3542を購入した際に付いたポイントで買えた)。この自由雲台、外観が従来モデルとあまり変わらないので、購入時のテンションはイマイチ上がらない。だけど、ボール可動域が広がっていたり、固定力がさらにアップしていたりと、性能的にはけっこう良いかも。
また、その後には、3ウェイ式雲台「PHD-61Q」も購入。自由雲台はスピーディーに調整できて便利だけど、三脚座付きの大口径望遠レンズ使用時の安定感(安全度と言い換えても良い)や、構図の微調整などでは、やっぱ3ウェイ式雲台の方が有利だからね。実際に、そういう撮影がけっこうあるので、最近はこちらを装着して使用することが多い。
クイックシュー「QRAシステム」を採用する、本格派自由雲台「ベルボン QHD-73Q」。2ウェイ水準器を搭載。推奨積載質量6kg・質量490g。
QHD-73Qと同じクイックシュー「QRAシステム」を採用する、中型高性能3ウェイ式雲台「ベルボン PHD-61Q」。こちらも2ウェイ水準器を搭載。推奨積載質量5kg・質量820g。
収納するケースも、ベルボン製品「三脚ケース #70」を選択。クッション性のある生地なので保護性や安全性が高い。そして、上部に取り付けられた「縦持ちハンドル」は、電車移動時などに便利!
カーボン三脚「マウンテニアGT3542」1860g+3ウェイ式雲台「PHD-61Q」820g。その組み合わせは合計「2680g」になる。サイズからすると少し重めかもしれない。だけど、個人的にはその安定感の高さに満足しているヨ。