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液晶モニターの老舗メーカー・EIZOが超高感度HDカメラを発売、監視市場での活用を見込む

EIZOは、レンズ内蔵型の超高感度HDズームカメラ「SSZ-9700」と超高感度HDカメラ「SSC-9700」を2022年3月に発売する。価格はいずれもオープン。EIZOの映像ソリューション営業部で見積もりを受け付ける。

SSZ-9700・SSC-9700
左が「SSZ-9700」、右が「SSC-9700」

■液晶モニターの老舗メーカーが監視市場向け超高感度カメラを開発した

EIZOは2018年に、撮影機器から記録・配信・編集・画像解析までを含めたハードウェアやソフトウェアを開発・販売するカリーナシステム株式会社をグループに加え、液晶モニター以外のカメラ・ネットワークエンコーダなどの製品を強化。さらにこれらの製品群で構成する撮影・記録・配信・表示のImaging Chain (イメージング チェーン) をシステム事業として新たに展開している。その取り組みの一環として、カリーナシステムと共同でカメラ開発を行い、EIZOの本社工場で自社生産している。

【Inter BEE 2021】EIZO
「SSZ-9700」は、2021年11月に幕張メッセで開催された「Inter BEE 2021」のEIZOブースで参考展示されていた。

■夜間の監視や警察捜査などで活用できる

両機種とも212万画素の1/1.8型CMOSセンサーとオリジナル設計のFPGA (集積回路) を搭載。独自のアルゴリズムにより、2D/3Dノイズリダクションを実現。人の目や一般的なビデオカメラでは捉えることができない暗闇でも、カラーで鮮明な映像を記録できる。HDR機能を搭載し、明暗の差が大きい状況で異なる露出レベルの映像からダイナミックレンジの広い映像を合成する。河川・港湾などインフラ施設の監視や警察捜査での活用など、高感度特性を生かした夜間の監視を中心に、幅広い分野での活躍が期待される。

SSZ-9700・SSC-9700

■超高感度HDズームカメラ「SSZ-9700」とは?

独自の信号処理により、0.004lxの低照度環境下で鮮明なカラー映像の撮影が可能。光学デフォグ (かすみ除去) 機能を搭載し、赤外領域で撮像することにより、煙霧下でも鮮明な画像の撮影が可能だ。35倍光学ズームレンズを搭載し、最大10倍の電子ズームとの組み合わせることで最大350倍のズームが可能。AFはワンプッシュオートフォーカス、コンティニュアスオートフォーカスを採用する。映像出力用に3G-SDI、HDMI端子を搭載し、両端子からの同時映像出力もできる。

SSZ-9700

■超高感度HDカメラ「SSC-9700」とは?

レンズを搭載していないため、目的に合ったレンズを組み合わせて柔軟なシステム構成が可能。レンズマウントは、スクリュータイプのCマウント。独自の信号処理により、0.003lxの低照度環境下でも鮮明なカラー映像が撮影できる。視認性を向上させる独自のデフォグ機能を搭載し、煙霧下でも鮮明な画像の撮影が可能。映像出力用に3G-SDI、コンポジットビデオ (BNC) 端子を搭載する。

SSC-9700

 

問い合わせ
EIZO株式会社 映像ソリューション営業部
TEL 03-5764-3401 (9:30~17:00 / 土・日・祝日・休業日を除く)
https://krs.bz/eizo/m?f=116