ロモジャパンは、「Lomography Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens Aluminium」を2022年5月25日に発売した。カラーはオニキスブラックとシルバーグラファイト。マウントは、キヤノンEFとニコンFの2タイプ。直販価格は35,800円 (税込)。
「Daguerreotype Achromat (ダゲレオタイプ アクロマート) 2.9/64 Art Lens Aluminium」は、ロモグラフィーが2016年にクラウドファウンディングで発売した真鍮製の「Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens」をアルミニウム素材に変更したモデル。工芸品を思わせる真鍮製の前モデルに対し、今回のアルミモデルは最新デジタルカメラにもマッチするソリッドな仕上がりとなっている。
64mm F2.9のこのレンズは、フルサイズデジタル一眼レフや35mmフィルム一眼レフに対応し、マウントはキヤノンEFとニコンFの2タイプが用意されている。電子接点を持たないマニュアルフォーカス仕様。マウントアダプターを使うことで、最新のミラーレスカメラでも使用できる。
レンズ構成はシンプルな1群2枚で、絞り開放時はふわっとソフトな描写、絞りを絞るに従って芯のある写りとなる。このレンズの基本設計は、1839年にダゲレオタイプカメラに装着されたシュバリエ・アクロマートレンズに由来する。このシュバリエ (チャールズ・シュバリエ) が設計したレンズから発想を得て、現代の技術で甦らせたのが「Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens」となっている。
このレンズの特徴は、神秘的ともいえる美しいボケ描写。絞り羽根を持たないこのレンズでは、絞りのコントロールを穴の大きさの異なるプレートを差し込む「ウォーターハウス式」で行う。この機能を応用して、標準の円形絞りではなく、特殊な形状の穴を持つLumière (ルミエール) やAquarelle (アクエール) の絞りプレートを使って、クセのあるボケ描写を楽しむことができる。
Lomography Daguerreotype Achromat 2.9/64 Art Lens Aluminium 主な仕様
カラー オニキスブラック、シルバーグラファイト
マウント キヤノンEF、ニコンF
焦点距離 64mm
画角 37°
レンズ構成 1群2枚
最大絞り F2.9
最小絞り F16
絞り方式 ウォーターハウス式 (F2.9、F4、F5.6、F8、F11、F16の6種が付属)
最短撮影距離 0.5m
フォーカスメカニズム ヘリコイド式
イメージサークル 44mm
フィルター径 40.5mm
付属品 レンズキャップ、標準絞りプレート6種類、ルミエール絞りプレート3種類、アクエール絞りプレート3種類