2022年6月7日〜8日にパシフィコ横浜でフォトグラファーズ&フォトビジネスフェア「PHOTONEXT (フォトネクスト) 2022」が開催された。リアルイベントの会場で気になった製品をピックアップして紹介する。
「男前成人式」に「男前宣言書」!?
シンプルに羽織袴を展示していたのは、名古屋カラーウェルティックのサテライトブース。振袖など女性向けの展示が多い会場の中で一際目を引く展示だが、男性の成人式写真をもっとアピールしていこうという提案をするもの。
男性の成人式写真も撮影できるということを写真館でアピールするアイテムとして、アルバムも男性らしいデザインのものが展示されていた。また成人になった決意を示す「男前宣言書」のサンプルも制作されていた。
パケ買いしたくなるフィルムがズラリ
オンラインで各種フィルムを販売しているかわうそ商店が今年も出展していた。35mmフィルムやブローニーフィルムを中心に、色とりどりのパッケージが並んでいて、足を止める来場者も多かった。
量販店ではお目にかかることのないカラーネガの現像キットも販売されていた。
ハードボードに写真をプリントする「HBフォトパネル」
メタルプリントのパイオテックから新しく発売された「HBフォトパネル」。木材を繊維状にし、高温・高圧でプレスしたHB (ハードボード) にプリントしたもので、メタルプリントほどの光沢感はないものの、裏面に壁掛け用の両面テープが付いており、手軽に壁に写真を飾ることができる。
人気のアウトレットコーナーにはウェディング衣装も
衣装や撮影機材を格安で販売するアウトレットコーナーは、PHOTONEXTの目玉コーナーの一つ。初日はアウトレット品を目当てに長蛇の列ができるるほど。ウェディングドレスや打掛などもあった。
ステージイベントは常に大盛況
会場にはメインステージA・Bとセミナールームの3つのステージが設けられていた。メインステージAでは、初日の最初に浅田政志さんの講演「浅田撮影局」-新しくて古い写真館を目指して- を開催。会場してすぐにもかかわらず、大盛況だった。
セミナールームで行われた関一也さんのセミナー「Phottix ライティング機材活用術」にも大勢の来場者が詰めかけていた。魅力的なテーマが多かったからだろう、どの回のセミナー、講演も盛況だった。
カメラのメンテナンスコーナーもあった
カメラのメンテナンスコーナーも設けられていた。担当していたのは、キヤノンの機材を専門に扱うプロフェッショナルサポート「PDA GALLOP」。会場ではキヤノン以外のカメラのメンテナンスも受け付けていた。
フォトコンテストの入賞作品を多数展示
会場の壁面には、ワールドフォトグラフィックカップ (WPC) 受賞作品、日本写真館賞受賞作品、家族写真グランプリ受賞作品が展示されていた。
PHOTONEXT発の新フォトコンテスト「NAPA (Nippon Fine Art Photographers Association) 2022 プリントコンペ」の入賞作品も展示。開催初日に公開審査、2日目には表彰式が行われた。
来場者は2日間で7976人、昨年を上まわる
PHOTONEXTはビジネス向けということで、平日2日間の開催。初日の来場者は4761人、2日目が3215人で、2日間の合計は7976人。昨年の5557人を上回った (主催事務局発表)。ちなみにPHOTONEXT2019の来場者は10673人だったので、コロナ禍前の水準にはまだ戻っていない。
PHOTONEXT2022の会場はパシフィコ横浜のBホール。会場内は、女性の姿が目立っていた。キッズフォトやニューボーンフォトなどを扱うブースやセミナーが増えたことも一因だろう。ファミリーフォトの変化に写真館が対応しようとしているのが感じられた2日間だった。海外からの来場者はほとんど見かけなかったが、次回はどんな規模で開催されるのだろう。