映像製作者のためのリアルイベント「VIDEOGRAPHERS TOKYO (ビデオグラファーズトーキョー)」が2022年6月10日と11日の2日間、東京・渋谷ヒカリエで開催された。展示コーナーには、カメラやレンズをはじめとするさまざまなメーカーも出展して会場を盛り上げていた。各社のブースで気になった製品をレポートしよう。
【サムスン】タフ仕様のポータブルSSD「T7 shield」
サムスンブースの目玉は、ポータブルSSD「T7 shield (ティー7シールド)」。コンパクトで大容量のポータブルSSD「T7」シリーズのヘビーデューティモデルだ。タフな大容量の外部ストレージは、ビデオグラファーにとって欠かせないアイテムだけに、来場者の注目を集めていた。
滑りにくいラバー素材の外装で、IP65準拠の防塵・防滴性能と3mからの落下に耐える耐衝撃性を備えている。カラーはブラック、ブルー、ベージュの3色。容量は1TBと2TBの2種類をラインナップする。
コンパクトな「T7 shield」は、リグなどに取り付けて使用することもできる。本体の重量は98gと軽量だ。
インターフェイスはUSB 3.2 Gen.2を採用し、転送速度は読み出し最大1050MB/s、書き込み最大1000MB/sを誇る。ブースでは、ブラックマジックデザインの「Pocket Cinema Camera」シリーズ、シグマ「fp」シリーズの転送実測値を表示して、高速転送をアピールしていた。
【ウエスタンデジタル】「SanDisk Professional」のプロ向けストレージを展示
ウエスタンデジタルは、コンテンツ制作者やプロ向けの新ブランド「SanDisk Professional (サンディスクプロフェッショナル)」として出展。G-Technology (ジー・テクノロジー) の各種製品を展示していた。
ドッキングステーション「PRO-DOCK 4」。CFast用、CFexpressカード用などのカードリーダー「PRO-READER」を搭載可能。4ベイを搭載し、最大4つのカードから同時にデータの取り込みができる。
2800MB/sで動作するポータブルSSD「G-DRIVE PRO SSD」。最大3mからの落下と1000ポンド (約453.6kg) の衝撃に耐えるタフネス仕様のSSDだ。容量は500GB、1TB、2TBの3種類。
IP67の防水・防塵性能、最大3mからの落下保護性能、2000ポンドの耐衝撃性を備えるコンパクトな「G-DRIVE SSD」は、冷却アルミニウムコアにより最大1050MB/秒の安定した転送速度を実現する。USB Type-Cポートを採用している点も扱いやすい。容量は500GB、1TB、2TB、4TBの4種類をラインナップしている。
【Seagate】パソコンのパフォーマンスを向上させる内蔵SSDと内蔵HDD
Seagate (シーゲイト) のブースでは、映像クリエイター向けのストレージとして内蔵SSD、外付けSSD、内蔵HDDを紹介していた。
「IronWolf Pro (アイアン ウルフ プロ)」は、業務用NAS仕様の内蔵HDD。最大20TBの容量を誇る大容量のHDDだ。
パソコンのパフォーマンスを向上させる内蔵SSDの中でも最高7300MB/秒の転送速度を誇る「FireCuda (ファイアークーダ) 530」。 PCIe Gen3 SSDの2倍、SATA SSDの12倍に相当する転送速度は、前世代のモデルよりも約45%の高速化を実現する。容量は500GB、1TB、2TB、4TBが用意されている。