進化の過程には必ず変わり種が生まれる。日本カメラ博物館は、「すごい! たのしい! ちょっとヘン?! ○○なカメラ大集合」を開く。会期は2022年6月28日から10月16日。
自撮り棒は近年の流行りと思いがちだが、1983年にはすでに商品化されていた。専用の自撮り棒を備えた「ミノルタ ディスク7」はレンズの隣に鏡を搭載し、セルフィー推しのカメラだ。
ズノー光学工業が1958年に発売した「ズノー」は、世界初の完全自動絞り機構を搭載。だが、故障が多くて即回収。そんな短命で終わってしまった残念なカメラや、警察や軍が使った特殊用途のカメラなど、興味を引くラインアップが揃えられている。
主な展示予定品
- 世界最初のカメラ「ジルー・ダゲレオタイプカメラ」(1839年 フランス)
- カメラに見えない時計型カメラ「チッカ」(1908年 イギリス)
- 熱帯地方向けの美しいカメラ「ソホレフレックス トロピカル」(1924年 イギリス)
- 9か所にレンズを付け替えられるマルチなカメラ「ル・マルチフォト」(1924年 フランス)
- 化粧ケースに入ったかわいいカメラ「コダック アンサンブル」(1929年 アメリカ)
- 時計メーカーが作った精密なカメラ「コンパス」(1937年 スイス)
- 先進的な一眼レフカメラ「ズノー」(1958年 日本)
- 本物の缶の形にそっくりなカメラ「コカ・コーラ かんカメラ」(1978年 日本)
- 世界初の自撮り棒で自分撮りが楽しい「ミノルタ ディスク7」(1983年 日本)
- 世界初のカメラ付き携帯電話「シャープ J-SH04」(2000年 日本)
- すごい超望遠ズームレンズのカメラ「ニコン COOLPIX P1000」(2018年 日本)
日本カメラ博物館 特別展「すごい! たのしい! ちょっとヘン?! 〇〇なカメラ大集合」
会期 2022年6月28日 (火) 〜10月16日 (日)
会場 日本カメラ博物館
住所 東京都千代田区一番町25 JCIIビル地下1階
時間 10:00〜17:00
休館日 月曜 (祝日の場合は翌日休館)
入館料 一般300円、中学生以下無料
問い合わせ 日本カメラ博物館 (TEL 03-3263-7110)
〈文〉市井康延