焦点工房は、銘匠光学としては初のAFレンズとなる「TTArtisan AF32mm f/2.8 ニコンZマウント」の先行販売モデルを2022年7月6日に発売した。直販価格は24,999円 (税込)。
<2022.7.19> 直販価格が26,820円 (税込) に改定されました。
「TTArtisan AF32mm f/2.8」は、銘匠光学としては初となるAFレンズで、2021年9月に公開されたYouTubeのティザー動画で紹介されていた製品。その動画では、キヤノン、ソニー、富士フイルムなど主要マウント向けの試作品も見られたが、今回、ニコンZマウント用が先行販売モデルという形で発売された。今後発売される通常モデルとは若干デザインに違いがあるため、数量限定の特別価格で提供される。
■光学性能
このレンズはフルサイズセンサーに対応した32mm。レンズ構成は6群9枚。色収差を効果的に除去できるLD (異常低分散) レンズをレンズ先端に1枚、各種収差を抑える高屈折低分散レンズを3枚、ASPH (非球面) レンズを2枚使用する。
■AF機構
AF駆動にはSTM (ステッピングモーター+リードスクリュー) を使用して、高速で正確なフォーカシングを行う。ニコンZシリーズの瞳AFに対応し、人物が移動してもトラッキングされる。また、動画撮影時にもスムーズなフォーカシングが行われるとしている。
■スライド式の角型フードを内蔵
鏡筒は金属製で、フォーカスリングのみが設けられ、絞り操作はカメラ側で行う。特徴的なのは、全長50mmと短い鏡筒の先端に取り付けられた角型フード。フード自体は筒状だが、先端部が角型に切り取られたもので、コンパクトでありながら十分な遮光効果が得られる。フードは前後にスライドし、使用時は前に引き出す仕組みになっている。
<作例>
銘匠光学 TTArtisan AF32mm f/2.8 ニコンZマウント 主な仕様
マウント ニコンZ
対応撮像画面サイズ フルサイズ (FXフォーマット)
フォーカス AF (オートフォーカス)
焦点距離 32mm
レンズ構成 6群9枚
開放絞り F2.8
最小絞り F16
絞り羽根枚数 7枚
最短撮影距離 0.5m
フィルター径 φ27mm
最大径×長さ φ63×50mm (マウント部を除く)
質量 約195g