キヤノンは、クラウドプラットフォーム「image.canon」の新機能「クラウドRAW現像」のサービス提供を2022年7月25日に開始した。
<2024.4.18> 2024年9月をもってクラウドRAW現像サービスは終了となる。
このサービスは、「image.canon」に送信されたRAW画像データに対して、ディープラーニング技術を活用した高度な現像処理を行うもので、通常のカメラ内RAW現像と同じ手順を用いて、クラウド上でRAW現像を行う。
特長は2つ。1つは新しいノイズリダクションのアルゴリズムを適応することにより、ディテールをぼかすことなく、ノイズだけを除去して、よりクリアな画像に仕上げること。もう1つは、新しいデモザイク処理のアルゴリズムにより、モアレや偽色、ジャギーの発生を強力に抑制すること。
「クラウドRAW現像」の効果が強く感じられるシーンとして、夜景や天体を高感度で撮影した場合、暗い場所で人物を撮影した場合、細かな縞模様、タイル模様の建物を撮影した場合などがあげられる。
現在、この「クラウドRAW現像」に対応するカメラは、「EOS R3」「EOS R7」「EOS R10」の3モデルのみ。いずれも最新ファームウェアの導入後に利用できるようになる。
利用は月額550円から、無料で試用も可能
「クラウドRAW現像」サービスは「月間プラン」という形のサブスクリプション方式をとっており、1か月 (31日間) に80枚までクラウド上でRAW現像ができる。料金は毎月550円 (税込)。80枚を超えて利用する場合には、追加料金550円 (税込) ごとに80枚分追加される。この追加サービスには購入数の上限はない。なお、新規ユーザーに限り、最初の31日間、80枚まで無料で試用できる。