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美しい写真に癒やされる! 人気のブナ林紀行が文庫版になった『ブナ林からの贈りもの』

石橋睦美さんの写真を収めた文庫本『ブナ林からの贈りもの』が発売された。

熊谷 榧、石橋睦美『ブナ林からの贈りもの』

 

ブナ林を中心にした文化は日本の基層を成す。開発でその自然が失われる中、画家の熊谷榧さんと写真家の石橋睦美さんが現場を訪ねた。

白神山地では伐採で保水力が減り、アユの漁獲量が減った。朝日連峰では熊撃ち、熊野ではマタギなど自然を知り尽くす人々に会い、何が起きているのかを知る。取材は約30年前だが、その内容は今も新鮮だ。1993年に刊行された単行本を文庫化。

熊谷 榧、石橋睦美『ブナ林からの贈りもの』

 熊谷 榧 (文)、石橋睦美 (写真)
体裁 B6判・392ページ
価格 1,760円(税込)
発売日 2022年4月13日
発行元 世界文化社

 

石橋睦美 (Mutsumi Ishibashi)

1947年生まれ。写真家。千葉工商高等学校卒業。1975年から本格的な撮影活動に入る。東北地方を中心に、日本各地の自然美を追い求め、ライフワークとする。主な著書に『みちのくの名峰』『鳥海・月山』『森林日本』『日本の森』『日本人なら一度は見ておきたい民話と伝承の絶景36』などがある。

熊谷 榧 (Kaya Kumagai)

1929年生まれ。画家。日本女子大学卒業。画家・熊谷守一の次女。若いころより登山、スキーに親しむ。主な著書に『熊谷榧が収』『女ひとり氷河を滑る』『ヒマラヤの山と人』『モリはモリ、カヤはカヤ ─ 父・熊谷守一と私』などがある。2020年2月24日逝去。

 

〈文〉市井康延