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写真の登場は版画にどんな影響を与えたのか? 貴重な資料で関係をたどる「版画×写真 1839-1900」展

写真と絵画の相関関係はさまざま研究されてきたが、版画にスポットを当てたのは珍しい。町田市立国際版画美術館は「版画×写真 1839-1900」展を開く。会期は2022年10月8日から12月11日。

版画×写真 1839-1900
ギュスターヴ・ル・グレイ《海景》1856-59年、鶏卵紙、東京都写真美術館

 

写真の登場で版画は大きな影響を受けた。ダゲレオタイプが公表された1839年を起点に、版画と写真、カメラや撮影機材を含めた関連資料180点で変遷をたどる。

写真の発明者であるダゲールのリトグラフや、写真の技法を用いた版画があれば逆もあり、興味深い作品が並ぶ。何世紀にもわたり複製の役割を担ってきた版画は、美術表現の道へ進み始める。

記念講演会や古典技法の公開制作など興味をそそる関連行事も多い。

版画×写真 1839-1900

会期 2022年10月8日 (土) ~12月11日 (日)
会場 町田市立国際版画美術館
住所 東京都町田市原町田4-28-1
時間 10:00~17:00 (土日祝日は17:30まで 入場は閉館30分前まで)
休館日 月曜 (10月10日は開館)・10月11日
入場料 一般900円、大学・高校生450円、中学生以下無料
※10月8日・11月3日は無料、10月26日・11月23日は65歳以上無料
問い合わせ 町田市立国際版画美術館 (TEL 042-726-2771)

記念講演会「19世紀の写真技術~発明から普及まで~」

日時 2022年11月5日 (土) 14:00~15:30
会場 町田市立国際版画美術館 講堂
講師 三井圭司 (東京都歴史文化財団 学芸員)

公開制作「写真から版画へ」

フォトエッチングとフォトポリマーグラヴュールの技法解説と制作の一部を実演。参加無料、入退室自由。

日時 2022年11月26日 (土) 13:30~15:00予定 (途中休憩あり)
会場 町田市立国際版画美術館 講堂
講師 藤田 修 (銅版画家)
定員 先着60名

工作イベント「だいじな写真をケースに入れよう」

日時 2022年10月22日 (土) 10:00~ (材料がなくなり次第終了)
会場 町田市立国際版画美術館 エントランスホール

学芸員によるギャラリートーク

日時 2022年10月29日 (土)・11月20日 (日) 14:00~30分程度
会場 町田市立国際版画美術館 企画展示室1

プロムナード・コンサート「2×2=4Hands ピアノデュオ4つの手で奏でる音色の世界」

日時 2022年11月12日 (土) 13:00~ / 15:00〜 (各回30分程度)
会場 町田市立国際版画美術館 エントランスホール
演奏 嘉村ゆりえ、嘉村えりか (ピアノ)

 

 

〈文〉市井康延