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瀬戸内海の島に暮らす人々の日常と風景を綴った 公文健太郎写真集『Nemurushima : The Sleeping Island』

瀬戸内海の東に浮かぶ、香川県丸亀市の離島・手島を撮影した公文健太郎さんの写真集『Nemurushima : The Sleeping Island』が発売された。

公文健太郎写真集『Nemurushima : The Sleeping Island』

 

撮影地はフェリーが就航する島だが、押しなべて建物は古く、廃屋も多い。路地を通り抜けて現れるそうした光景は、決してすさんだものではなく、静かな時間が流れ、人を包み込んでくれる。

ここに暮らす人々の家は昔ながらの日本家屋で、時折、知り合いが食卓を囲む。ここで綴られた風景と物語をどう読むかは、見る人それぞれに委ねられている。本書はドイツの出版社より刊行。

公文健太郎『Nemurushima : The Sleeping Island』

体裁 288×240mm・96ページ
価格 5,522円(税込)
発売日 2022年9月6日
発行元 Kehrer Verlag Heidelberg

 

公文健太郎 (Kentaro Kumon)

1981年生まれ。写真家。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に国内外で「人の営みがつくる風景」をテーマに作品を制作。近年は日本全国の農にまつわる暮らしや風景を撮影。2012年日本写真協会新人賞。写真集に『耕す人』(平凡社 2016年) ほか多数。
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〈文〉市井康延