ニュース

スイスで設計された一眼レフ用の大口径広角レンズ「Irix Dragonfly 21mm F1.4 / 30mm F1.4」

ケンコープロフェッショナルイメージング (KPI) は、Irixのフルサイズ一眼レフ用MFレンズ「Dragonfly 21mm F1.4」と「Dragonfly 30mm F1.4」を2022年10月14日に発売した。マウントは、キヤノンEF、ニコンF、ペンタックスKの3種類が用意される。

Dragonfly 21mm F1.4、Dragonfly 30mm F1.4

 

Irix (アイリックス) は、スイス、ポーランド、韓国の3か国に拠点を持つ新興レンズメーカー。設計はスイス、マーケティングはポーランド、製造は韓国が受け持っており、一眼レフ用のMFレンズとシネマレンズを製造・販売している。これまでにも、一眼レフ用のMFレンズとして、11mm F4.015mm F2.445mm F1.4150mm F2.8 マクロが発売されている。

レンズ本体には幅の広いフォーカスリングとフォーカスロック用のリング (レンズ先端寄りの細いリング) があるのみで、絞りリングは持たない。これは、キヤノンEF、ニコンF、ペンタックスKの各電子マウントに対応しているためで、絞り値の設定、絞りの制御はカメラ側で行う。

Dragonfly 21mm F1.4
「Dragonfly 21mm F1.4」には組み込み式の短いフードのほか、着脱式の花形フードが付く

 

鏡筒は金属製で重量感がある。外装は傷防止仕上げで、フォーカスリングには特殊なすべり止めコーティングが施されている。また、可動部にはホコリや水の浸入を防ぐシーリングが使用され、厳しい撮影条件に耐える設計が行われている。

Cine 21mm T1.5

 

なお、両レンズにはシネマカメラ仕様のレンズもあり、こちらにはキヤノンEF、ソニーE、マイクロフォーサーズ (MFT)、PL (シネマカメラ用)、ニコンZ、キヤノンRF、ライカLの7マウントが用意されている。

Irix Dragonfly 21mm F1.4

フルサイズ機で89.7°の広い画角を持つ超広角レンズ。開放絞りはF1.4と明るく、ディストーションを2%以内に抑えている。フォーカスリングの回転角は140°と大きく、正確なピント合わせができる。前玉は大きく前に張り出しており、フロントフィルターは使用できない。短いフードが一体化されているが、より深く、遮光効果の高い花形フードが付属する。希望小売価格は140,800円 (税込)。

Dragonfly 21mm F1.4

[マウント] キヤノンEF、ニコンF、ペンタックスK [フォーマット] 35mmフルサイズ [焦点距離] 21mm [開放絞り] F1.4 [最小絞り] F16 [画角 (対角)] 89.7° [レンズ構成] 11群15枚 [絞り羽根枚数] 11枚 [最短撮影距離] 0.3m [フィルター] 装着不可 [最大径×長さ] φ95×101mm (キヤノンEFマウント) [質量] 約830g (キヤノンEFマウント)

Irix Dragonfly 30mm F1.4

焦点距離30mmのフルサイズ対応の広角レンズ。開放絞りはF1.4と明るい。フォーカスリングの回転角は140°と大きく、正確なピント合わせができる。前玉が大きく、フィルター径も86mmと特大サイズ。遮光効果の高い花形フードが同梱される。希望小売価格は151,800円 (税込)。

Dragonfly 30mm F1.4

[マウント] キヤノンEF、ニコンF、ペンタックスK [フォーマット] 35mmフルサイズ [焦点距離] 30mm [開放絞り] F1.4 [最小絞り] F16 [画角 (対角)] 61.9° [レンズ構成] 10群13枚 [絞り羽根枚数] 11枚 [最短撮影距離] 0.34m [フィルター径] φ86mm [最大径×長さ] φ94×107mm (キヤノンEFマウント) [質量] 約863g (キヤノンEFマウント)