ライカカメラは、フィルムカメラ「ライカM6」を2022年11月に発売する。カラーはブラックのみ。販売価格は748,000円 (税込)。
「ライカM6」は、1984年から2002年にかけて製造された35mmフィルムを使用するレンジファインダーカメラ。約17万5000万台が製造され、多くのライカファンに愛された。露出計を内蔵し、28mmから135mmまでの使用頻度の高い画角のフレームがファインダー内に表示されるため、使いやすいM型ライカとして知られる。
今回発売される2022年版の「ライカM6」は、基本構造や機能はオリジナルのM6から引き継いでいるが、内部機構などに改良が加えられている。1つはファインダー。倍率は0.72倍のままだが、光学系の各パーツ表面にコーティングを施し、逆光時に影響を受けにくくなっている。ファインダー内表示では、新たに電池残量表示の赤いドットを追加した。
もう1つの変更点はトップカバーの素材。オリジナルのM6では亜鉛ダイカスト製だったが、本製品では無垢の真鍮から削り出して、極めて耐傷性に優れたブラックペイントを施している。なお、正面に埋め込まれる赤バッジは「Leitz」と書かれたものが採用された。
本製品は、発売中の「ライカM3」に似たクラシカルなデザイン・機構の「ライカMP」、露出計を省略した完全マニュアル機の「ライカM-A」とともに通常モデルとして販売される。
LEICA M6 (2022年型) 主な仕様
形式 レンジファインダー式35mmフィルムカメラ
マウント ライカMバヨネット
ファインダー形式 大型ブライトフレームファインダー (パララックス自動補正機能付き)
ファインダー倍率 0.72倍
ファインダー枠 28 / 35 / 50 / 75 / 90 / 135mm
ピント合わせ スプリットイメージ式、二重像合致式
撮影距離 70cm〜∞
シャッター形式 横走り布幕フォーカルプレーンシャッター (機械式)
シャッタースピード 1〜1/1000秒 (フラッシュ同調速度 1/50秒)
測光方式 実絞りによるTTL測光
露出モード マニュアル露出
電池 ボタン型酸化銀電池 (SR44) ×2 またはリチウム電池 (CR1/3N) ×1
サイズ (幅×高さ×奥行) 138×77×40mm
質量 575g (バッテリーを除く)