リコーイメージングは、デジタル一眼レフカメラ「PENTAX (ペンタックス) KF」を2022年11月25日に発売する。価格はオープン。参考価格はボディのみが119,800円、標準ズームレンズ (smc PENTAX-DA L 18-55mmF3.5-5.6AL WR) 付き「PENTAX KF 18-55WRキット」が139,800円 (いずれも税込)。
基本カラーのブラックに加え、クリスタルブルーとクリスタルホワイトが全世界限定各700台の数量限定モデルとして用意される。
■APS-Cセンサー搭載のスタンダード機
「PENTAX KF」は、有効約2424万画素のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したスタンダードクラスのデジタル一眼レフカメラ。光学ローパスフィルターレス仕様で、解像度の高い画像が得られる。画像処理エンジンPRIME M IIとアクセラレーターユニットの組み合わせにより、ノイズを効果的に抑制し、最高ISO 102400の超高感度撮影を可能にする。
センサーシフト式のボディ内手ブレ補正機構SRを搭載。最大4.5段分の高い補正効果を達成している。さらに、この手ブレ補正機構を応用した偽色・モアレを低減する「ローパスセレクター」、超解像技術の「リアル・レゾリューション・システム」、画面の傾きを補正する「自動水平補正」、別売りのGPSユニット「O-GPS2」使用時に簡易天体撮影ができる「アストロトレーサー」を備える。
基本性能は、「ペンタックス K-70」 (2016年発売) に準じており、ボディサイズや操作部のレイアウトも共通。変更されたのは、背面の3.0型液晶モニターが約92.1万ドットから約103.7万ドットに変更された点、カスタムイメージに「里び (SATOBI)」が追加された点、部材の変更に伴う重量の変更 (約628g → 約625g) など。
■悪天候にも強い防塵・防滴仕様
ボディ各部の約100か所にシーリングを施し、内部への水滴やホコリの侵入を防ぐ防塵・防滴構造をとり、−10℃まで動作を保証する耐寒性能を持つ。グリップや背面のボタン類、モードダイヤルの形状などは、手袋装着時にも操作しやすいよう配慮されている。
アウトドアでの使用が想定されており、背面の液晶モニターの明るさを環境に合わせて素早く調整する「アウトドアモニター」、天体撮影時などで暗所に慣れた目に優しい「赤色画面表示機能」を備える。
■視野率100%の光学ファインダー
本製品は小型モデルだが、本格的なガラスプリズムファインダーを持つ。視野率は約100%、ファインダー倍率は約0.95倍を実現。上位機並みの明るく広い視野で、ピントや構図の確認ができる。
■ライブビュー撮影機能も充実
ライブビュー撮影時には合焦精度に優れたコントラストAFと像面位相差AFを組み合わせたハイブリッドAFを採用。背面の液晶モニターはバリアングル式となっており、自由な撮影ポジションでの撮影が可能になっている。
■カスタムイメージ機能で自分好みに仕上げる
画像の印象を大きく変える彩度・色相・コントラストなどのパラメーターの組み合わせを選べる「カスタムイメージ機能」を搭載。従来の鮮やか、ナチュラル、人物、風景、雅 (MIYABI)、ポップチューン、ほのか、フラット、銀残し、リバーサルフィルム、モノトーン、クロスプロセスに加え、新たに「里び (SATOBI)」を追加。また、ペンタックスの対応するLimited Lens使用時にのみ選べる「九秋 (KYUSHU)」「夏天 (KATEN)」も使えるようになった。
PENTAX KF 主な仕様
有効画素数 約2424万画素
撮像素子 APS-CサイズCMOSセンサー
マウント ペンタックスKAF2マウント
手ブレ補正 式 (SR)
ISO感度 ISO100〜102400
シャッター速度 1/6000〜30秒、バルブ (タイマー設定可能)
ファインダー 光学式 (視野率約100%、倍率約0.95倍)
画像モニター 3.0型約103.7万ドット バリアングル式液晶モニター
連写速度 最高約6コマ/秒
動画撮影機能 Full HD (1920×1080、60i)
電源 充電式リチウムイオンバッテリー
記録メディア SDメモリーカード (UHS-Ⅰ)
サイズ (幅×高さ×奥行) 約125.5×93×74mm
質量 約625g (本体のみ)
付属品 ネックストラップ、充電器、USB電源アダプター、電源プラグ、USBケーブル、CD-ROM (ソフトウェア)、アイカップ、ホットシューカバー、ボディマウントカバー