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見慣れた風景がまるで異世界に! KANIの赤外線撮影用フィルター「IR580 / IR720 / IR850」

ロカユニバーサルデザインは、KANIフィルターの赤外線撮影用フィルター「IR580」「IR720」「IR850」を2022年11月27日に発売した。フィルター径は67mm、72mm、77mm、82mmの4種類から選べる。販売価格は67mm径が各9,800円、72mm径が各10,400円、77mm径が各11,400円、82mm径が各11,800円 (いずれも税込)。ロカユニバーサルデザインWEBサイト、楽天市場店、Yahoo!ショッピング店などで販売される。

<2023.6.1> IR720 58mm (税込 8,200円) が追加された。

 

IR580、IR720、IR850

 

本製品は赤外線撮影を可能にする赤外線透過フィルター。遮断する波長域が異なる3製品があり、使用するカメラや撮影目的に応じて、使い分けるようになっている。製品化にあたり、デジタルカメラによる赤外線写真の普及活動をしている写真家の田村拓也さんが監修にあたっている。

KANI IR720

可視光をカットし、720nm (ナノメートル) 以上の波長を持つ赤外光を透過する赤外線撮影用フィルター。赤外線カットフィルターを除去した改造カメラに使えば、完全な赤外撮影が可能。一般のデジタルカメラでもわずかに透過する赤外線を利用して赤外写真の撮影を行うことができる。赤外写真の入門用としてオススメのフィルター。

IR720

 

モノクロ撮影が一般的。普通にモノクロ撮影したときとは明暗のコントラストが逆になり、青空は黒く、緑の葉は白く写るのが特徴。晴天下でもシャッタースピードが遅くなるので、三脚を使った撮影が望まれる。

IR720
「IR720」を使用したモノクロ赤外写真 (Photo 田村拓也)

KANI IR580

580nm以上の波長を持つ赤色光と赤外光を透過する赤外線撮影用フィルター。赤外線カットフィルターを除去した改造カメラでは、可視光 (赤色光) と赤外光をミックスした写真になる。一般のデジタルカメラでは、モノクロ撮影モード時に赤色フィルターと同様のコントラスト向上効果が得られる。

IR580

 

赤外線カットフィルターの除去改造を行ったカメラに使用すると、下の写真のような幻想的なカラー赤外写真が撮れる。晴天下でもシャッタースピードが遅くなるので、三脚が必要。

IR580
赤外線撮影用に改造したカメラに「IR580」を使用したカラー赤外写真 (Photo 田村拓也)

KANI IR850

可視光域の光線をほぼカットし、赤外線のみを透過する赤外線撮影用フィルター。850nm以上の赤外線しか透過しないため、一般のデジタルカメラでは使用できず、赤外線カットフィルターを除去した改造カメラを使用する必要がある。

IR850

 

赤外線をよく反射する被写体は明るく、赤外線を吸収してしまうものは暗く、青空は真っ暗に写る。晴天下でもシャッタースピードが遅くなるので、三脚を使って撮影を行う。

IR850
赤外線撮影用に改造したカメラに「IR850」を使用したモノクロ赤外写真 (Photo 田村拓也)