世界的に波乱の年だった2022年。2023年こそは明るく楽しい写真ライフが実現できることを願って、プロ写真家の皆さんに「2022年に買ってよかったモノ」を一斉調査しました。さあ、どんなアイテムが出てくるかな?
森脇章彦さんの2022ベストバイ「LUMIX GH6」「ARSZHORSVS モバイルバッテリー」
Apple ProRes動画撮影には内蔵バッテリーでは力不足
2022年に僕が買って良かったものは「LUMIX GH6」と「ARSZHORSVS モバイルバッテリー」である。正確にはもうひとつ「SUNEAST CFexpress Type-B」カードを加えた3品が揃うことで、「GH6」の持つ動画記録能力をフルに発揮した高画質動画撮影が行えるようになるのだ。
最近のミラーレスカメラでよく耳にするのが高画質な動画撮影規格「Apple ProRes 422 HQ カメラ内部記録」。この高品位・低圧縮な動画撮影が「GH6」単体で可能になるというのでさっそく購入してみた。
動画記録方式に興味がある方も多いと思うが、実際にカメラで撮影しようとするともの凄く電気を食うので、カメラをAC電源接続にしないと記録できない機種がほとんどなのだ。「なぁ〜んだ、結局スタジオ内での撮影しかできないのか」とガッカリしていたところ、「GH6」なら野外でもカメラ内バッテリーだけでこのApple ProRes 422 HQ撮影ができることがわかった。喜んで撮影を始めたのだが、結局、内蔵バッテリーだけでは1時間弱程度しか撮影できないことが判明した。
やっと見つけたARSZHORSVSのバッテリー
そこで「GH6」が持っている給電機能を利用して、PD対応小型モバイルバッテリーによる長時間録画に挑戦してみた。「GH6」の給電用USB Type-C端子はUSB3.2 Gen2対応で、PD27W以上なら安定してカメラが稼働してくれる。そこでPD30W以上の小型モバイルバッテリーを探した。
最近登場して話題の「ARSZHORSVS モバイルバッテリー」は、PD規格3.0に対応した小型で10,000mAhのバッテリーだが、なんとPD出力が45Wもある化け物バッテリーだ。これにより、やっと無事に電源供給問題を解決することができた。
大容量のCFexpress Type-Bカードも必須だ!
そしてもうひとつ、最後にこれだけは言っておきたい。どこのメーカーのカメラでもApple ProRes 422 HQ動画記録には、高性能で高価なCFexpress Type-Bカードを使わないと記録が間に合わない。この形式で撮影する場合はくれぐれも注意して、モバイルバッテリーとメディアを用意しよう!