M型ライカ使いの赤城耕一氏が、ライカSLシステムに本気で挑んだ。ライカの絵づくりからデザインまで、ライカSLシステムの魅力をお聞きした。
センサーが異なる2機種をラインアップ
ライカSL2
|
ライカSL2-S
|
「ライカSL2」と「ライカSL2-S」の大きな違いは画素数とペンタ部のデザイン。サイズや重量は同じだ。「僕なら2400万画素のライカSL2-Sを選ぶけど、風景を撮りたい人やクロップ撮影には4700万画素のライカSL2がおすすめかな。」
※価格は2023年2月時点
シンプルに撮影できるフルサイズミラーレスカメラ
──「ライカSL2」「ライカSL2-S」で撮影されて、どのようなカメラだと思われましたか?
赤城 フィルム時代からM型ライカやライカRシステムを使ってきましたが、今回、ライカSLシステムで、本気で撮影してみました。シンプルなカメラだなというのが第一印象でした。操作ボタンが少ないので、本当に必要な部分だけ素早く設定できるインターフェースが気に入りました。他社のカメラは操作ボタンが多くて、それがいいという人もいますが、SLシステムなら設定ミスも減らせそうです。
── ライカMシステムを愛用されていますが、Mユーザーから見たライカSLシステムはいかがですか?
赤城 ライカMシステムはクラシカルな操作性を楽しむカメラであるのに対し、ライカSLシステムは万能なカメラで、ある意味、両極に位置するカメラです。M型ライカもミラーがないのでミラーレスカメラの仲間だとは思いますが (笑)。Mシステムを超発展させていったらこうなったというのがSLシステムなんじゃないかな。デザインも特異で美しい。フルメタルの外装やレザーの質感もいいですね。
── ライカSL2とライカSL2-Sはどちらが好みですか?
赤城 センサーの画素数が大きな違いですね。「ライカSL2」は4700万画素、「ライカSL2-S」は2400万画素ですが、僕は「ライカSL2-S」で十分かな。ペンタ部のブラックロゴも気に入っています。サイズ感や操作性は同じなので、画素数で選ぶことになると思いますが、4700万画素の画像は魅力的だけど取り扱うのはそれなりに気を使います。
各社LマウントレンズからMレンズまで自由に使える
── Lマウントアライアンスによる共通マウントはいかがですか?
赤城 ライカからは、28mmから90mmまでの単焦点レンズと、広角ズーム、標準ズーム、望遠ズームが用意されています。今回の撮影では、35mm、50mm、90mmのアポ・ズミクロンを選びました。僕には十分なラインアップですが、600mm相当の超望遠ズームやマクロレンズなどで撮影したいユーザーは、シグマやパナソニックのレンズも使えるのがいいですね。
── Lマウントアライアンスは当初の3社に加え、映画用レンズを展開するエルンスト・ライツ・ウェッツラーや、カメラドローンを取り扱うDJIも加わりましたね。
赤城 Lマウントのさらなる発展が楽しみです。
── 今回、ライカL用Mレンズアダプターもお使いいただきましたが、いかがでしたか?
赤城 ライカMシステムユーザーが一番気になるところですね。ライカSLシステムはファインダーがとても見やすいので、Mレンズを装着しても撮影しやすいと感じました。特に大口径のノクティルックスや望遠系のMレンズを使われているユーザーにおすすめです。Mシステムにはビゾフレックスというファインダーアクセサリーも用意されていますが、確実にフォーカシングしたい場合は、SLシステムのほうが有利です。また、このL用Mレンズアダプターは6ビットコードを読み込んで、Exifデータの書き込みにも対応します。こうした部分も含めて、SLシステムはライカの万能性が味わえるカメラなんです。
── ライカMレンズを装着してスナップするのも楽しそうですね。
赤城 ライカSLシステムならLマウントレンズで仕事をして、空き時間にMレンズでスナップを楽しむことができそうです。手ブレ補正が使えるのもいい。カメラからレンズ、アダプターまでライカブランドで統一できることも見逃せません。
ライカSL2-Sを外に持ち出し軽快にスナップ
ライカSLシステムは全体の雰囲気からみると、スタジオでの広告やポートレート撮影が似合いそうだ。今回は思い切って外に飛び出してみたけれど、その使いやすさはライカMシステムと遜色はなく、スナップでも思ったように作画することができた。
写真作品から映像制作までライカの絵づくりが楽しめる
── ライカ・マエストロIIIによる絵づくりはいかがですか?
赤城 他社のミラーレスカメラは派手目の絵づくりのものが多いのですが、ライカSLシステムは重厚感のあるシックな絵づくりが楽しめます。撮って出しの絵を見てもその差は歴然で、デジタルのMシステムと統一感があります。大人の絵づくりといった印象です。また、シャープさがすごい。レンズ性能もあるかもしれませんが、シャープすぎです (笑)。
── モノクロ画質が気になる方もいると思いますが?
赤城 ダイナミックレンジが広いので、モノクロの再現性にも優れています。ただ、ライカ使いはモノクロにこだわる方が多いので、モノクロ専用機の登場にも期待したいですね。
── スピード性能はいかがですか?
赤城 レスポンスも連写性能も僕には十分です。コントラストAFによるAFスピードも問題ありません。被写体の動きに応じてAFcとAFsを自動で切り替えてくれる機能も搭載されているので、動くものの撮影にも向いています。
── 普段、動画は撮影されますか?
赤城 仕事では簡単な動画撮影しかしていませんが、ライカの絵づくりで動画が撮影できるのは魅力ですね。動画専用のメイン画面が用意されていて、本格的な動画撮影もできます。今回使用したアポ・ズミクロンはデザインが統一されていて、フォーカスリングも大きいので、動画撮影にも重宝しそうです。
所有欲を満たしてくれる高品位デザインが魅力
── ライカSLシステムのデザインはいかがですか?
赤城 カメラ上面も背面もシンプルで、よく考えてデザインされているのがわかります。ファンクションボタンの位置やジョイスティックの操作性もいい。グリップには程よいカーブが設けられ、レンズも含めれば決して軽いカメラではありませんが、撮影しているとその重さを感じないのが不思議です。ファインダーは円形のデザインで、メガネをしていてものぞきやすく、大型の視度補正ダイヤルも使いやすい。トップディスプレイが採用されている点もお気に入りです。
── ライカSLシステムはどのようなユーザーにおすすめでしょうか?
赤城 デジタルカメラはどんどん買い替えていくイメージがありますが、ライカSLシステムなら長く使え、相棒になるカメラだと思います。ライカを持つ所有欲を満たしつつ、上質な作品づくりも楽しみたいユーザーにおすすめです。また、最近のMレンズは距離計連動範囲を超えて最短撮影距離が短くなっているので、ライカMシステムユーザーのステップアップにもいいですね。
── 赤城さんならこのカメラをどのように使いたいですか?
赤城 もちろんMレンズを付けて、スナップ撮影を満喫します。
→「ライカSL2」の詳しい情報はこちら
→「ライカSL2-S」の詳しい情報はこちら
ライカSLシステム ギフトカードプレゼントキャンペーン
キャンペーン期間中、ライカSLシステムの対象製品を購入した方に、もれなく最大11万円分のJCBギフトカードをプレゼント! キャンペーン対象購入期間は2023年4月30日までです。
対象製品・ギフトカード額面
- ライカSL2 ズミクロンSL f2/35mm ASPH.セット 【10万円】
- ライカSL2-S ズミクロンSL f2/35mm ASPH.セット 【10万円】
- ライカSL2 ズミクロンSL f2/50mm ASPH.セット 【10万円】
- ライカSL2-S ズミクロンSL f2/50mm ASPH.セット 【10万円】
- ライカSL2 バリオ・エルマリートSL f2.8/24-70mm ASPH. セット 【11万円】
- ライカSL2-S バリオ・エルマリートSL f2.8/24-70mm ASPH.セット 【10万円】
キャンペーン対象購入期間
2023年2月9日 (木) ~4月30日 (日)
申込締切
2023年5月8日 (月) 当日消印有効
→ キャンペーンの詳細と申込用紙ダウンロードはこちら
〈協力〉ライカカメラジャパン株式会社