カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2023」が、2023年2月23日~26日にリアル会場とオンラインで開催。4年ぶりとなるリアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
パナソニック
パナソニックは「NEXT PHASE WITH LUMIX」をテーマに、フルサイズミラーレスカメラSシリーズの第二世代モデルともいえるL「LUMIX S5II」を前面に押し出し、次の “フェーズ (段階)” に踏み出したことをアピール。「LUMIX S5II」を最新のSシリーズ用交換レンズとともに触れることができるハンズオンカウンターに加え、事前予約制で行われるモデル撮影体験、会場外を撮り歩くフォトウォークが、会期中の4日間開催される。
「LUMIX S5II」は、新開発センサーを搭載したフルサイズミラーレスカメラ。像面位相差AFが加わることで、動きのある被写体へのAF追従性が向上。さらに顔・瞳認識や人体認識の検出精度もアップしているとのこと。予約不要のハンズオンコーナーでは、テーブル上に用意された「LUMIX S5II」を使って、目の前のランウェイを歩くモデルを撮影できる。
ブースのサイドにある真っ赤に塗られた空間は、「LUMIX S5II」AFデモコーナー。同じモデルさんをコントラストAFと位相差AFが追加された「LUMIX S5II」で撮り比べ、そのAF性能の違いを間近に見ることができる。
映像制作を行うクリエイターが求める高度な動画撮影機能を盛り込んだ「LUMIX S5II」の姉妹機、「LUMIX S5IIX」(2023年6月ごろ発売予定) も正面のLマウントシステムのレンズ群が並ぶコーナーに展示されていた。特に明記していないので、見落とさずに。
一方、LUMIX Sシリーズのハンズオンコーナーの逆サイドは、マイクロフォーサーズミラーレスカメラのコーナーがある。
ハンズオンコーナーには、2022年春にデビューした最上位モデル「LUMIX GH6」とVlog撮影に最適な小型軽量モデル「LUMIX G100」を中心に、リニュアールされた「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-35mm / F2.8 ASPH. / POWER O.I.S.」や超広角レンズ「LEICA DG SUMMILUX 9mm / F1.7 ASPH.」などが並ぶ。
ブースの奥にある「LUMIX Gallery」では、「LUMIX S5II」と「LUMIX GH6」で撮影された写真家や映像クリエイターの作品を展示。プリントに加え、4Kモニターはスライドショー形式で美しい作品が次々と映し出されている。
CP+2023のパナソニックブース来場特典として、「LUMIX S5II」と「LUMIX GH6」の2モデルを2泊3日100円でレンタル出来るクーポンを配布中。パナソニックブースに出かけたら、必ずゲットしよう!
ブース中央のセミナーステージでは、バラエティ豊かな登壇者によるセミナー (事前予約制) を4日間にわたり開催。写真家やビデオグラファーらが、幅広いテーマに基づいてトークを展開する。初日の冒頭では、「Leica × LUMIX 協業によって生み出されるL2 Technologyについての展望」と題して、ライカカメラ社のイェスコ・フォン・オーエハウゼン氏とパナソニックの山根洋介氏が基調講演を行った。
この講演の中で、ニューモデルの「LUMIX S5II」と「LUMIX S5IIX」は、「L2 Technology (エルスクエア・テクノロジー)」に基づく製品であることが語られた。ライカとパナソニックそれぞれが持つ技術の結晶であり、今後も、この「L2 Technology」が組み込まれた製品が両社から発売されることがうかがえる。
ステージでは引き続き、パナソニック、ライカ、シグマ3社の開発責任者が登壇して「Lマウントアライアンス」についての講演が行われた。席上で上記3社とライツ・シネレンズ (エルンスト・ライツ・ウェッツラー)、DJIを加えた5社体制で幅広い製品展開が行われていることを報告したうえで、企業名は伏せられていたが、近い将来、もう1社公式メンバーに加わることがアナウンスされた。