DJI (ディージェーアイ) は、小型軽量ドローン「DJI Mini 2 SE」を2023年4月10日に発売した。DJIオンラインストアでの販売価格は標準パッケージ (送信機付き) が53,900円、予備バッテリーや2WAY充電ハブなどがセットになった「DJI Mini 2 SE Fly More コンボ」が75,350円 (いずれも税込)。
小型軽量の「DJI Mini」シリーズの中でも、より低予算でシステムを構築できる小型軽量ドローン。本体の使用重量は246gと非常に軽く、折りたためばジャケットのポケットに入るほどコンパクトになる。さまざまなスマート機能を持ち、初心者からベテランユーザーまで、幅広いニーズに応える。
カメラ部には、1/2.3インチCMOSセンサーを搭載。最大2.7Kの動画や1200万画素の写真を撮影できる。レンズは35mm判換算で24mm相当、FOV (視野角) 83°、絞りF2.8のものが採用されている。レンズは単焦点だが、2.7K撮影時は3倍、FHD撮影時には4倍までのデジタルズームを使用可能。カメラ部に組み込まれた3軸メカニカルスタビライズ機構により安定した映像撮影を実現している。
最大飛行時間は31分。最大映像伝送距離は10km (日本国内では最大6km) あり、遠くまで飛行してもHD画質のクリアな映像を確認できる。ワンタッチ操作での離着陸、安定したホバリング、RTH (自動帰還) 機能にも対応する。運用限界硬度 (海抜) は4,000m、風圧抵抗はスケール5 (38km/s) で、風速10.7m/s時にも機体を安定させ、ホバリングを行える。
印象的な映像演出を簡単に行える5つの「クイックショット機能」を搭載。機能を選択し、数回タップするだけで、プログラムに従ってシネマティックな映像が撮れる。
■クイックショット機能
- ドローニー
被写体を中心に捉えたまま、機体が後方に下がり、上昇して遠ざかる撮影。 - ヘリックス
被写体の周囲をらせん状に旋回しながら上昇して撮影。 - ロケット
カメラを下に向け、被写体を捉えたまま、真上に上昇して遠ざかる撮影。 - サークル
一定の高度と距離で、被写体の周囲を旋回して撮影。 - ブーメラン
被写体の周囲をブーメランのように楕円の軌道を描きながら飛行して撮影。
静止画撮影では、通常の1ショット撮影のほか、向きを変えながら撮影した画像を貼り合わせて広い範囲を写す「広角」、左右に広がるパノラマ画像を撮る「180°」、360°全天の画像を生成する「スフィア (球体)」などの撮影機能がある。
DJI Mini 2 SE ラインナップ
DJI Mini 2 SE (本体+送信機)
「DJI Mini 2 SE」一式に、送信機「DJI RC-N1」がセットになったもの。参考価格は53,900円 (税込)。
DJI Mini 2 SE Fly More Combo
「DJI Mini 2 SE」一式に、送信機「DJI RC-N1」、2WAY充電ハブ、予備バッテリー、ショルダーバッグなどがセットになったもの。参考価格は75,350円 (税込)。
DJI Mini 2 SE 主な仕様
撮像素子 1/2.3インチCMOSセンサー
有効画素数 約1200万画素
レンズ FOV83° (35mm判換算24mm相当)、絞りF2.8
最短撮影距離 1m
ISO感度 ISO100〜3200
シャッター速度 1/8000〜4秒 (電子シャッター)
静止画フォーマット JPEG、DGN (RAW)
静止画サイズ 4000×3000ピクセル
動画フォーマット MP4 (MPEG-4 AVC/H.264)
動画解像度 2.7K 2720×1530 @24/25/30fps、FHD 1920×1080 @24/25/30/48/50/60fps
記録メディア microSDカード
最大飛行時間 31分間
サイズ 折りたたみ時 (プロペラなし) 138×81×58mm、展開時 (プロペラあり) 245×289×56mm
離陸重量 246g (バッテリー、プロペラ、microSDカードを含む)