ケンコー・トキナーは、韓国 SAMYANG (サムヤン) の大口径中望遠レンズ「AF 75mm F1.8 X」を2023年5月26日に発売する。マウントは富士フイルムXマウント。価格はオープン。参考価格は69,300円 (税込)。
「サムヤン AF 75mm F1.8 X」は、焦点距離75mm (35mm判換算 112.5mm相当)、開放F値がF1.8の大口径中望遠レンズだが、重さ257g、φ70×69.3mmのコンパクトサイズを実現。小型軽量の富士フイルムXシリーズにマッチする。
■素直なボケが得られるレンズ構成
レンズ構成は9群10枚で、2枚のHR (高屈折) ガラスと3枚のED (超低分散) ガラスを使用し、画像の中心から周辺部まで全領域で高い解像度とコントラストが得られる。
絞り羽根は9枚構成の円形絞り、非球面レンズを用いていないため、絞り開放時にクリアで美しいボケを実現している。また、独自のUMC (ウルトラマルチコーティング) により、逆光でもフレアやゴーストを抑え、優れたシャープネスを見せる。
■動画にも強いスムーズなAF
独自のリニアステッピングモーター (Linear STM) を採用し、高速・高精度で静かなAF性能を持つ。被写体への正確かつ迅速な追尾はもちろん、静音性に優れており、動画撮影時にもスムーズに動作する。
■カスタマイズ可能なスイッチを装備
本製品の操作リングはフォーカスリングが1つあるのみ。このフォーカスリングには、カメラの設定により、絞り設定などの機能を割り当てることができる。レンズ側面のカスタムスイッチには2つのポジションがあり、初期設定 (AF時) では、モード1 (M1) はフォーカシング操作、モード2 (M2) は「プリセット絞り機能」の設定となっている。これはクリック感のない絞りリングのように無段階で絞りを制御するもの。
■モダンで落ち着いたデザイン
外観デザインは、サムヤン第2世代AFレンズのものを踏襲。マットな仕上げのブラック塗装と鏡筒前面にわずかに見える赤いリング「Hidden Red Ring」がモダンな印象を与える。
フォーカスリングの滑り止めにはマイクロパターンのラバーを使用。汚れの付着を抑えつつ、高いグリップ力を実現している。また、合計5か所にウェザーシーリングを施し、小雨や雪、ホコリの侵入を防いでくれる。
<作例>
SAMYANG AF 75mm F1.8 X 主な仕様
マウント 富士フイルムXマウント
焦点距離 75mm (35mm判換算 112.5mm)
開放絞り F1.8
最小絞り F22
レンズ構成 9群10枚 (HRレンズ2枚、EDレンズ3枚)
画角 21.9° (APS-Cカメラ装着時)
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.69m
最大撮影倍率 0.13倍
フィルター径 62mm
最大径×長さ φ70×69.3mm
質量 約257g
付属品 専用レンズフード、フロントキャップ、リアキャップ