秋葉原の昭和通り沿いに店舗を構える「にっしんカメラ」は、20周年にあたる2021年にリニューアルした。大きな店舗看板はなく、カメラ店とは思えないほどシンプルな外観だ。
コレクションアイテムやオリジナルグッズも販売、幅広いラインアップの中古カメラ店
取り扱う中古カメラは、デジタルからクラシックまで幅広い。限定の「ペンタックス LX2000」や「ニコン FA ゴールド」などコレクションアイテムも並ぶが、実用的な機種が中心だ。
「どれか特定の機種に人気が偏るのではなく、まんべんなく売れています」と染谷店長。
強いてあげれば、ソニーα7シリーズと富士フイルムXシリーズの人気が高いとのこと。現在、新品が品薄ということもあり、中古で探している人が目立つそうだ。
また秋葉原という場所柄、外国人のお客が多いのも特徴。現在は8割近くを占めるという。海外でもフィルムカメラの人気は高く、30万円以上する「コンタックス T3」を購入していく旅行者もいるとか。
デジタルからフィルム、コンパクトから中判まで、ひと通り並ぶ店内
カメラ・レンズの取り扱いは種類豊富。取材時はニコン「D70」や「D80」など、最近注目のCCDを使用した一眼レフのコーナーもあった。オールドデジタルファンは必見。オリジナルのトートバッグなど雑貨も並んでいる。
ミラーレス一眼の売れ筋は富士とソニー
昨今の新品供給不足は中古にも影響があるという。とはいえ、取材時には最新の富士フイルム「X-T5」や「X-H2S」の中古が在庫。ソニーα7シリーズも根強い。マメに足を運ぶことがカギ
デジタル一眼レフ&レンズはキヤノンとニコンが充実
デジタル一眼レフは、長年カメラに親しんできたベテランに需要がある。望遠系レンズは、アミューズメントパークなどで写真を撮りたい女性に人気があるそうだ。
海外の観光客にも人気のフィルムカメラ
35mmはニコンやオリンパスの一眼レフ、中判はペンタックス「645」や「67」など、フィルムカメラは国産が豊富だ。大人気のコンパクトもずらり。オリンパスμシリーズは1万円台半ばから。
平日の夜はバーに変身! カメラを眺めながら一杯
そして、リニューアルしたにっしんカメラは夜、なんと「BAR一番地」に変身する。照明はダウンライトのみとなり、BGMもジャズになるなど雰囲気たっぷり。
「一番地は店主がお酒好きで、リニューアルを機に始めました。バーでの接客は店主が行ないます」
カメラを眺めながらお酒が飲めるのは、カメラ好きにはたまらない空間。お酒好きのカメラファンは、平日に秋葉原へ行ったら、にっしんカメラもBAR一番地も両方楽しみたい。
店長のおすすめはコレ!
フォクトレンダー ベッサR2C + カールツァイス ゾナー 50mm F1.5
ベッサRシリーズはライカスクリューマウントかMマウントが中心。だが、「R2C」は旧コンタックスマウントで珍しい。レンズは戦前~戦中のイエナ時代に製造された、ツァイスの大口径標準レンズ。実用性と味わいの両方が楽しめる組み合わせだ。ボディ143,000円、レンズ44,000円 (いずれも税込)。
見つけた! 藤井カメラマンの気になるポイント
19時から「BAR一番地」オープン!
平日の夜、カメラ店からバーに変身する。扱うお酒はクラフトビールやウイスキー、日本酒など800円から。店の方が選んだこだわりのお酒がカメラを見ながら味わえる。営業日は店のTwitter (@1ban_chi) でチェック。
※掲載した商品や価格は取材時のものです。
にっしんカメラ
住所 東京都千代田区神田岩本町1
営業時間 10:00〜19:00
定休日 不定休
TEL 03-3251-7504
アクセス 秋葉原駅より徒歩2分
URL https://nisshin-camera.com