APS-Cサイズセンサーを搭載したEOS Rシリーズのエントリーモデル「EOS R100」が登場。「EOS Kiss M2」と同じセンサーとエンジンを採用した、日常のスナップに好適なミラーレスカメラだ。
レンズキットでも10万円を切るコスパに優れたエントリーモデル
2023年3月、EOS Kissシリーズの系譜を継ぐ「EOS R50」を発売したキヤノンが、弟分にあたる「EOS R100」も投入してきた。
なんと本体のサイズは3辺とも両者まったく同じ。見た目の違いといえば、「EOS R50」のバリアングル液晶が、本機では固定式というくらいだ。タッチパネルやUSB充電・給電、マルチアクセサリーシューも省かれているが、それゆえレンズキットで10万円を切る価格を実現している。
携行性の良さが撮る楽しさにつながる
首から提げたり、右手で握り続けても苦にならないサイズは街角スナップに最適。気になった一瞬も逃さずに撮影できる。逆光で輝度差のある状況だが、ハイライトからシャドーまで階調性も豊かだ。
普段使いに適したシンプルな操作性
僕は日常のスナップ用に「EOS R50」を使っているが、上位機種並みのAF性能や連写速度を少々持て余すこともある。対する本機はシンプルなぶん、より普段使いに適しているように感じた。一方でEOSならではのクリアでメリハリのある描写力はしっかりと継承。エントリーモデルではあるが、小ささと軽さでサブ機に選ぶのもいい。
乗り物もしっかり撮れるAF性能
最高で秒6.5コマという連写速度は、最近のミラーレス機としては少なめだが、激しいスポーツを撮るのでなければ十分だと思う。AFも「EOS R50」に比べてひと世代前のスペックだが、街撮りでは特に不満を感じることはなかった。
EOSの画質性能をコンパクトに凝縮
コンパクトサイズで手ブレも少ない
男性の手には少々小さすぎる感もあるが、力を入れず軽く握るのがコツ。デザインの妙があるのか、はたまたレンズの手ブレ補正が効いているのか、軽いわりに手ブレは少ない。
既存のセンサーとエンジンで低価格を追求
CMOSセンサーは「EOS Kiss M2」と同等の2410万画素、映像エンジンはDIGIC 8と、兄貴分の「EOS R50」に比べるとひと世代前の構成。おかげでこの価格を実現している。
APS-CサイズCMOSセンサー |
DIGIC 8 |
キヤノン EOS R100
発売日 2023年6月22日
参考価格
ボディ 82,500円、RF-S18-45 IS STM レンズキット 97,900円、ダブルズームキット 127,600円 (いずれも税込)
撮像素子 有効約2410万画素 APS-CサイズCMOSセンサー
映像エンジン DIGIC 8
ISO感度 ISO 100~12800 (拡張 ISO 25600相当)
AFシステム デュアルピクセルCMOS AF (4K動画時 コントラストAF)
連写性能 ワンショットAF 最高約6.5コマ/秒、サーボAF 最高約3.5コマ/秒
手ブレ補正 非搭載
ファインダー 約236万ドット 有機EL
液晶モニター 3.0型 約104万ドット
動画性能 4K/25P、フルHD/60P対応
大きさ 幅116.3×高さ85.5×奥行き68.8mm
質量 約356g (バッテリー、メモリーカードを含む)
※参考価格は記事公開時点の量販店価格です。