公益社団法人日本写真家協会 (JPS) が主催する「第49回 日本写真家協会賞」の贈呈式が、2023年12月13日に都内で開催された。今年は『CAPA』が選ばれ、表彰された。当日の様子をお伝えしよう。
プロ写真家の団体である日本写真家協会が毎年選出して表彰する「日本写真家協会賞」は、写真技術に関する発見・発明・開発における顕著な功績や、写真文化の発展において著しい貢献や寄付、功績のあった個人または団体に贈られる。『CAPA』が選出されることになったのは、カメラ雑誌が次々と休刊するなか、1981年9月の創刊から42年間にわたり、通巻500号を超えて刊行されてきたカメラ&写真情報誌である点が評価された。また、今後のさらなる奮闘と激励の意味も込められている。
今年、JPS会長に就任した熊切大輔さんの挨拶で贈呈式がスタートした。
廣瀬社長の受賞の挨拶では、ワン・パブリッシングが『CAPA』の発行元になって3年半ほどになるが、つい最近まで厳しい状況にあったことが伝えられた。しかし、ここにきて広告の出稿が増えており、その要因は、プロの制作力を評価してもらっていることでもあると思っている。プロ写真家をはじめとした専門のスタッフによるクリエイティブが、また評価される時代が戻ってきた。時代の変化を感じていると語った。
廣瀬社長はさらに、これからも「カメラ」という大切な広がりがある素材を軸にして、読者に満足してもらえるかが重要。これまで支えてくれた多くの読者に感謝したいと述べた。最後に『CAPA』の菅原隆治編集長を紹介して、挨拶を締め括った。
ステージ脇のモニターには『CAPA』の500号におよぶ表紙が表示され、その歴史を伝えていた。